DeNAが、来季組閣でまた新たなスタイルを構築する。打撃コーチの肩書はなく、野手コーチ専任に田代、大村、村田、石井、鈴木、柳田の6人を配置。萩原チーム統括本部長は「1軍とか、2軍がついているところが、戦術系のコーチとしての役割。野手コーチというのは選手のパフォーマンスを上げたり、育成したりというのを考えています」と説明した。
技術指導をメインとする専任の野手コーチには、石井コーチ、村田コーチ、田代コーチら現役時代の実績、指導者経験も豊富なメンバーで構成される。萩原チーム統括本部長は「打撃だけとか、守備だけとかを教えてもらうつもりはないです。いろんな能力を持ってる方がいらっしゃるので、それぞれ全部の能力を発揮していただきたいです」と幅広い指導を期待した。
村田野手コーチは大枠で1軍だが、野手コーチ6人に関しては1軍、2軍の担当を定めず、万永野手コーディネーターの差配で、その時々の配置を決める。野手コーチは走攻守で指導が可能で、管轄外の分野に助言を送った時などに生じる選手の戸惑いやコーチ間の不協和音も解消。情報共有もスムーズになる。戦術と育成を分けたコーチ陣で、27年ぶりのリーグ優勝を目指す。【久保賢吾】