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大谷翔平、エンゼルス3年目の言葉と軌跡 苦闘「結果は結果」


2020年、大谷翔平選手は右肘手術後の復帰を目指し、エンゼルスでの3年目を迎えました。このシーズン、彼は様々な挑戦と葛藤に直面しました。MLBシーズン開幕がコロナの影響で遅れ、世界中が混乱の中にあった中、大谷はインスタグラムで「WE’RE BACK」と宣言しました。彼は二刀流選手としての役割を維持し続けたいという強い意志を示しましたが、シーズン途中で右腕の屈筋回内筋の炎症により投手としての復帰は絶望的となり、打者として専念することに。しかし、彼はその状況下でも、メジャー初のサヨナラ打など、多くの喜びと自己改善の機会を得ました。大谷は結果を受け止め、次に繋げる姿勢を見せています。

試合に備えて球場入りするエンゼルス大谷(2020年3月撮影)

<SHO-BLUE ワールドチャンピオン特別編>

日刊スポーツでは今季、毎週火曜日に「SHO-BLUE」と題した企画を掲載してきた。ドジャーブルーの青きユニホームで挑戦を続ける大谷翔平投手(30)の世界観に、さまざまな角度からアプローチしてきた。「SHO-BLUE WORLD CHAMPION 特別編」として、夢の1つ「世界一」を実現させた大谷選手のメジャー挑戦7年間をあらためて読み解く。右肘手術からの復活を目指した20年の大谷選手の言葉を集めた第5回は「エンゼルス3年目 苦闘」。

■20年大谷語録

「WE’RE BACK(戻ってきたぞ)」(=6月23日、コロナの影響で遅れていたシーズン開幕が7月下旬に決定したことをMLBが発表し、自身のインスタグラムを更新)

「メカニック(投球フォームや動作)はあまり見ない。やりたいことがまた違う」(=7月5日、紅白戦で右肘手術後初となる674日ぶりの実戦登板を前に、過去と比較しないことを強調)

「甘い球をしっかり打つというのが理想的」(=7月29日、マリナーズ戦で地元テレビ局のリポーターも「ゴルフみたい!」と興奮気味に表した、地面まで約36センチのカーブを拾い上げての芸術的1号3ランにも)

「かかるプレッシャーも大きいし、責任も大きいし、純粋に楽しんでいるだけではいられないとはもちろん思ってます」(=8月1日、今季2戦目の登板前日に。投手復帰初戦は1回途中5失点。本音を吐露)

「野手をやれって言われたらやりますし、ピッチャーだけと言われたらやりますけど、どちらもできるのであればやりたい」(=8月5日、右腕の屈筋回内筋炎症で残りシーズンでの投手復帰は絶望的も、二刀流継続への思いは変わらず)

「うれしいですけど、あんまり皆くっつかないように、そういう感じでやっているので。普通のシーズンで打ってみたかったというのはあります」(=9月4日、アストロズ戦の延長11回にメジャー初サヨナラ打を放つも、コロナの影響で密な接触を避けてもみくちゃにはされず)

「気持ちよく腕が振れていないな、と。ただシンプルに。メカニックも含めた投げ心地が良くない。その一点」(=11月18日、オンラインインタビューで、右肘手術から投手復帰するも、わずか2試合の登板に終わった投手としての20年シーズンを振り返って)

「感覚と実際にやっている動きのギャップというのは必ず起きるもの。そのギャップを知っておかないと、おかしいことになっちゃうので。(高校時代から)自分の映像とか、何千回と見てきている」(=11月18日、オンラインインタビューで、20年シーズンの登板も直後に映像で確認し、自己分析も終了)

「結果は結果として受け止めればいいですし、しっかり次につなげられるように。良くても悪くても毎年毎年、そうやってやってきた」(=11月18日、オンラインインタビューで、屈辱的な結果となった登板を振り返って)

■20年の歩み

◆2月12日 米大リーグ機構(MLB)がルール変更を発表。新設された「二刀流登録」は、前年かその年に20イニング以上の投球かつ野手で20試合以上の先発(1試合3打席以上)が条件。この年に限り18年の成績も適用されるため、大谷は開幕から二刀流登録が可能になった。

◆2月28日 オープン戦の出場3試合目、敵地のレンジャーズ戦に「4番DH」で出場。7打席目で初安打初打点をマーク。

◆3月12日 MLBが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、残りのオープン戦全試合の中止と3月26日予定だった公式戦の開幕戦を少なくとも2週間延期すると発表。

◆3月18日 マドン監督が5月中旬の復帰登板を見込まれていた大谷を、開幕から二刀流で起用する可能性を示唆。新型コロナの影響で開幕が早くても5月中旬とずれこんでいるため。

◆6月23日 MLBは7月23日か24日に開幕することを正式発表。自身のインスタグラムのストーリー上に英語で「WE’RE BACK(戻ってきたぞ)」とメッセージを送った。

◆7月3日 新型コロナウイルス感染拡大のため3月中旬に中断していたキャンプを再開。大谷はブルペンで37球、打者としては実戦練習で22球、スイングせず目慣らし。

◆7月4日 大谷が「Zoom」で初の取材対応。3月11日以来となる肉声で、自粛期間中の生活や投打全開で臨む覚悟を示した。

◆7月7日 特別ルールの紅白戦に先発し、18年9月2日以来674日ぶりとなる実戦登板。打者のべ10人に50球を投げて1安打1失点。7四球1三振。

◆7月26日 開幕3戦目の敵地アスレチックス戦で、18年9月2日以来693日ぶりの登板。1回途中3安打5失点3四球で初黒星。1死もとれずにプロ最短KO。わずか30球、ストライク15球で直球の最速は152キロだった。

◆7月29日 マリナーズ戦で右中間に1号3ラン。

◆8月2日 復帰2戦目のアストロズ戦で1回2/3を投げ5四球2失点で降板。降板後に右腕の違和感を訴え、病院へ直行。MRI検査を受けた。

◆8月3日 MRI検査の結果、右肘の屈筋回内筋の炎症でグレード1~2と診断された。投球再開まで4~6週間とされ、この年の投手復帰は絶望的になり、残り試合は打者専念。

◆8月6日 敵地でのマリナーズ戦に「4番DH」でスタメン復帰。2回の第1打席で3号ソロ。

◆9月4日 アストロズ戦でメジャー初サヨナラ打。

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