<アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE):神戸2-0光州(韓国)>◇5日◇1次リーグA組◇第4戦◇ノエスタ
ヴィッセル神戸が光州(韓国)を2-0で下し、1次リーグ首位に躍り出た。前半追加タイムにFW宮代大聖(24)が自ら獲得したPKを決めて先制し、後半9分にはFW佐々木大樹(25)のヘディング弾で追加点。横浜に7-3、川崎Fに1-0で勝つなど3戦全勝だった首位チームを撃破した。前節で首位に立ったリーグ戦、決勝を控える天皇杯とともに、アジアの頂点に向けた戦いでも結果を出した神戸が、公式戦4連勝でさらに勢いを増した。
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連戦をものともしない強さを見せた神戸が公式戦4連勝を飾った。1日のリーグ磐田戦から中3日の神戸は、連戦の疲労や負傷を考慮してFW大迫、武藤、DF酒井ら先発6人を入れ替え。それでも層の厚さを感じさせる戦いを展開した。
得点こそFW宮代のPKと、後半9分にはFW佐々木のヘディング弾の2点だったが、光州のイ・ジョンヒョ監督が「10回試合をしたら、10回負けてしまうぐらい強いチームだった」と肩を落とすまでの完勝。公式戦4試合連発の宮代は「前半から守備においても攻撃でも走り勝っていたし、自分たちの良さが出せた試合」と手応えを口にし、プレーヤー・オブ・ザ・マッチの佐々木も「自分たちのやることをやれば勝てると自信を持っていてやっていた。練習から高い基準でやっている。それが試合につながっている」。吉田監督が「練習で気を抜いたプレーをすると浮くぐらい」と話すほどの日々を過ごすチームでは、MF鍬先やFWのJパトリッキといったリーグで先発機会の少ない選手も躍動した。
総力の高さを見せつけて大会3連勝とした神戸が、12チーム中8チームが参加するラウンド16進出の可能性を高めた。