10月31日はハロウィーンの日。日本社会でも祝祭日として定着している中、FC町田ゼルビアは町田市内のクラブ施設での練習終了後、ファン・サポーターとの「ハロウィーン交流」を実施した。
練習場脇の100メートルほどのファンサービスエリアを開放し、黒田剛監督や選手たちからお菓子などを手渡した。約150人ほどのファンは大喜び。記念撮影やサインに応じた選手たちも笑顔が絶えなかった。
ハッピーハロウィーンとなった黒田監督は「本当に不安とかプレッシャーのかかる毎日を送っているので、ほっこりするような企画でね、子どもの笑顔に癒やされました。気持ちがちょっと落ち着くなと思いました」。ピッチ上で見せるような険しい表情はなく、柔和な笑顔で1人1人に丁寧に対応していた。「これが本来の自分の姿なんです」と言って、また笑った。
そして町田の明治安田J1は残り4試合で、首位広島と勝ち点5差の3位。次節は11月3日にアウェーで最下位のサガン鳥栖と対戦する。逆転優勝の可能性を残す中、勝利だけが求められる一戦となる。主将のDF昌子源が累積警告で出場停止となるが、2枚のセンバーバックにはドレシェビッチ(スウェーデン)、チャン・ミンギュ(韓国)がおり、この2人で今季序盤戦は勝ち点を積み上げていただけに不安はない。
この日の練習では11人対11人の実戦形式が行われ、金明輝ヘッドコーチがコート内に立ち、攻守の場面で丁寧に選手の立ち位置を修正するなど準備に余念がなかった。GK谷晃生は「プレッシングのかけ方や、自分たちが前掛かりになって裏返された時の対応はどうするのかとか、ゾーンを守るところの意識だったりとか、そういうのは確認できました」と話した。
直近4試合は2分け2敗と勝ち星がないが、この中断期でチームは終盤戦へ気持ちを切り替えた。そこで迎えたハロウィーン。ここは「トリック・オア・トリート」とお菓子ならぬ、勝ち点をもらいにかかる。