“あらマッキー”がパワーで存在感を示していく。巨人ドラフト3位指名の上武大・荒巻悠内野手(21)が30日、群馬・伊勢崎市内の同大で指名あいさつを受けた。身長184センチ、体重93キロの大型内野手は「長打力が自分の中で一番魅力だと思っている。自分のスイングを貫くことを心がけて、プロの世界でもやっていきたい」とフルスイングで勝負していく。
好きな歌は名曲「遠く遠く」。槇原敬之の名曲を試合前に聴き、その歌詞に目指す姿を重ねる。
遠く遠く離れていても
僕のことがわかるように
故郷の福岡・久留米から上武大に進学した。聴く度に「(地元の)友達は福岡の方にいるんですけど、その遠い中でも自分はここで輝くぞ」とプロへの思いを強くした。1100キロ以上離れた地で夢をかなえ、ドラフト指名時は200件以上の祝福メッセージが届いた。試合でもイニングの先頭打者で打席に向かう時、スタンドで応援する同部屋の尾崎投手に歌ってもらい、気持ちを高める。
遠く遠くに打球もぶっ飛ばす。大学公式戦で10本塁打。練習でも140メートル以上の飛距離で打球を場外まで運ぶ。スイングスピードもプロでも高レベルの160キロ超をたたき出す。将来は「ホームラン王、打点王のタイトルを取れれば」と夢を描く。今度は東京ドームで輝く。