<ワールドシリーズ:ヤンキース-ドジャース>◇第4戦◇29日(日本時間30日)◇ヤンキースタジアム
左肩の亜脱臼を抱えるドジャース大谷翔平投手(30)が、第3戦と同じく「1番DH」でスタメン出場。自身初のワールドシリーズ(WS)制覇はなるか。
大谷は26日(同27日)の第2戦で盗塁を試みた際に左肩を負傷。精密検査の結果は左肩の亜脱臼のみで、構造的な損傷は見られなかったが、第3戦は痛み止めの服用やテーピングを施して出場。走塁時には左腕が伸びるのを防ぐため、左手でユニホームの胸元をつかんだままプレーしていた。
ドジャースはシリーズ対戦成績は3勝0敗で、世界一まであと1勝。ヤンキースの先発は今季15勝のルイス・ヒル投手(26)。ドジャースはブルペンデーとなる。
【ドジャースのスタメン】
1(指)大谷
2(右)ベッツ
3(一)フリーマン
4(左)T・ヘルナンデス
5(三)マンシー
6(中)E・ヘルナンデス
7(二)ラックス
8(捕)スミス
9(遊)エドマン
P カスペリアス
◆亜脱臼 関節の位置にズレが生じ、脱臼しかかった状態。関節の可動域を超えた動作により、骨が関節から部分的に押し出されて発症する。痛みやしびれの症状が多い。骨が関節から完全に外れると脱臼になる。程度はさまざまで、阪神北條は18年に左肩を亜脱臼し、そのままシーズンを全休。21年には手術に踏み切るなど、再発を繰り返すケースがある。一方で、広島鈴木(現カブス)は16年8月に左肩亜脱臼を発症したが、プレーを続行してリーグ優勝に貢献した。一般的には、再発を防ぐために数週間は安静にする。