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【C大阪】進藤亮佑「僕は優れた人間ではない」11・3札幌戦は古巣への愛情完全排除で勝利目指す


セレッソ大阪の進藤亮佑選手が、次節の北海道コンサドーレ札幌とのアウェイ戦に向けた意気込みを語っています。札幌は残留をかけた重要な試合であり、進藤選手にとっても、古巣との対戦とあって特別な意味を持っています。進藤選手は「勝つことでチームと自分の価値を上げる必要がある」とし、自身のキャリアとチームの勝利を優先する姿勢を強調。札幌の苦しい状況にも動じず、C大阪の選手としての責務を果たす決意を表明しています。また、順位争いにおける油断のない姿勢も合わせて語っています。今シーズン後半に向けて、努力を続ける考えです。

取材に応じるC大阪進藤

セレッソ大阪は次節11月3日、敵地に乗り込んで北海道コンサドーレ札幌と戦う。

今季残り4試合。C大阪は現在8位、降格圏の19位にいる札幌は、負ければ残留の可能性が極めて厳しくなる一戦。

20年まで札幌に在籍した元日本代表DF進藤亮佑(28)は29日、大阪市内での練習後に“進藤節”をまじえて打倒古巣を誓った。主な一問一答は以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

-札幌は残留が懸かる大一番。進藤選手は移籍後、敵地に乗り込むのは2度目になる

進藤 そう、昨年が初めてだった。相手もシビアな状況なので、なかなか友好関係は築けないと思う。僕らは勝つしかない。勝って、チームと自分の価値を上げていかないといけない。毎週、毎試合、その思いは変わらない。相手は残留が懸かっているが、そういう(思いやるような)感情はまったくない。

-札幌ペトロビッチ監督にとっても、集大成の残り試合になる

進藤 僕が活躍する、チームが勝つという結果になれば、ミシャ(監督の愛称)が今季を飾れないことになるかもしれない。ただ、それは勝負の世界ではあること。日々ベストを尽くした結果が今、こういう状況を生んでいる。僕はチームの勝利、自分のキャリアを上げていくためだけにやりたい。

-C大阪とすれば、順位的にどうモチベーションを保つのか

進藤 順位でいえば上を目指せる時もあれば、残留を争う時もある。僕らみたいに中位で、上も下もない状況もある。どういう状況であっても、少しでも相手にスキを与えてしまえば、すぐに落ちていってしまう世界。僕らがどういう状況であっても、油断することはない。

-改めて厳しい状況の札幌は、いつも以上に立ち向かってくる

進藤 古巣のチーム、故郷のチーム、向こうがきついチーム状況だからといって、僕はそれを理解してやれるほど、優れた人間ではない。エゴイスティック(利己的)にブーイングを浴びようと、僕はC大阪の選手。札幌が(J2に)落ちてほしいとは思っていないが、僕はチーム、個人の価値を示していかないといけない。

◆進藤亮佑(しんどう・りょうすけ)1996年(平8)6月7日、札幌市生まれ。札幌の下部組織出身で15年にプロ契約を結ぶ。21年C大阪へ完全移籍。けがで数年は苦しむも、23年は28試合1得点で定位置獲得、選手会長も務めた。今季から副主将。J1通算145試合15得点(今季5試合無得点)。1対1の駆け引きに優れたセンターバック。各年代の日本代表に入り、19年11月6日のベネズエラ戦で初めてA代表招集(出番なし)。183センチ、74キロ。

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