11年ぶりに入閣した巨人橋上秀樹作戦戦略コーチ(58)が阿部野球の得点力を最大化させる。
28日、川崎市・ジャイアンツ球場で初日を迎えた秋季練習であいさつに訪れた。スーツ姿で練習を見つめ「一番は勝つためにどうするのか。攻撃でいかに点を取るか、相手より1点でも多く取るかっていうところ」と役割を述べた。
日本一に向けた新体制では打撃の強化が方針に掲げられる。4年ぶりリーグ制覇を成し遂げた今季だったが、球団ワーストの20度の完封負けを喫するなど426得点はリーグ4位だった。橋上コーチは「基本的には選手の技術の向上はヘッド含めてバッティングコーチに指導していただいて、私はいかにゲームの中で、どの引き出しを使うかというアドバイスができればいいと思う。そのようなアドバイスができれば、より効率よく点が取れるんじゃないか」と状況に応じた最適な作戦を練る。
阿部野球は犠打、進塁打などチームプレーを大切にしてきた。先制点を奪って逃げ切るのが勝利の形だった。橋上コーチは「監督が意図することを私たちが汲んで、事細かく選手が理解できるように伝えていけたらいい。より浸透度合を早く、深くなれたら」。より指揮官の求める意識を浸透させて、得点に導いていく。
原前監督の下では戦略コーチ、打撃コーチとして12年から3連覇に貢献した。楽天では野村監督の下でヘッドコーチなどを務め、ID野球も熟知する。名参謀は「今シーズンの戦い方をもう1度精査して、どういうところが改善できるのかを見ながら、来シーズンに向かっていければ」と経験を還元し、勝利につなげていく。