<プロ野球ドラフト会議>◇24日
独立リーガーがずらり! 阪神はドラフト4位でBC・埼玉の町田隼乙捕手(21=光明学園相模原)、5位で日本海L・富山の佐野大陽内野手(22=中部大)を指名し、育成でも独立リーグの選手を3人指名した。計5人は球団史上最多。2軍本拠地の移転、拡充にともない、育成4人の指名も過去最多となった。
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なじみ深い阪神からの指名に、BC・埼玉からドラフト4位指名された町田はニッコリ笑顔を見せた。
「自分の中でも指名されて行きたい球団だった。キャンプでお世話になったので、その恩を少しずつ返していけたら」
昨年から阪神の2軍具志川キャンプに派遣アルバイトとして参加。2年間ブルペンキャッチャーとしてプロ野球を体験させてもらってきた縁の深い球団だった。4位指名には「本当にびっくりした」。驚きながらも笑顔で振り返った。
186センチ、88キロの大型捕手。強肩と広角に長打が打てる打撃力が持ち味だ。キャンプ参加中にはプロの雰囲気や技術に刺激を受けたと振り返る。特にブルペンでは実戦復帰を目指してきた高橋のボールも受けたといい「衝撃を受けたのを覚えています」。高橋からは直接「ドラフト楽しみにしているよ」とメッセージをもらったことも明かした。
独立リーグ出身として、道しるべを示すのも目標のひとつだ。「独立出身選手が活躍すれば独立リーグの評価も上がる。一緒にやってきた後輩に少しでも自分が役に立てると思う」。プロでの目標は「クリーンアップでキャッチャー」。1年目からアピールを目指す。【波部俊之介】
◆町田隼乙(まちだ・はやと)2003年(平15)4月3日生まれ、神奈川県秦野市出身。小学3年時、「秦野ドリームス」で野球を始める。大根中時代は「平塚ボーイズ」に所属。光明相模原高では甲子園出場なし。21年からBC・埼玉でプレー。遠投110メートル、二塁送球のマックスタイムは1・81~1・82秒。家族構成は両親と2人の姉。186センチ、88キロ。右投げ右打ち。