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富士大の最速148キロ左腕佐藤柳之介、走攻守そろう麦谷祐介ら7人がプロ志望届提出 吉報待つ


23年11月、明治神宮大会で力投する富士大・佐藤

北東北大学野球秋季リーグを制した富士大(岩手)からは7人がプロ志望届を提出した。

左腕の佐藤柳之介投手(4年=東陵)は、最速148キロの直球に加え、多彩な変化球を操る。麦谷祐介外野手(4年=大崎中央)は走攻守の3拍子がそろい、広角に打ち分ける器用さも持ち合わせる。7人の中でひときわ目を引く投打の中心、2人を紹介する。

佐藤は昔から秀でた才能があったわけではなかった。3番手投手だった中学時代は公式戦の登板はなく、高校でも仙台育英戦2試合に先発するも、1回も持たずにノックアウト。「先輩たちの秋春夏は自分が先発して負けているので、『やり返したい』という思いがあった」。高校時代の恩師、東陵・千葉亮輔監督(53)からは「勝たせる投手になりなさい」と言われた。

この言葉をしっかりと胸に刻み、大学野球の門をたたいた。ラストイヤーの今春開幕前、「150キロを出します」と恩師に電話。だが球速を意識しすぎて思うような投球ができず、チームも優勝を逃した。「他の選手は150キロ超えているのに自分は超せないという葛藤もあって…。でも千葉監督の言葉を思い出してもう1度、原点に戻りました」。今秋はMVP、最優秀防御率賞、ベストナインを獲得し、チームも3季ぶりの優勝。帰ってきた「勝たせる投手」が万全の状態で吉報を待つ。

麦谷を変えたのは恩師の言葉だった。富士大が準優勝した09年全日本大学選手権で、主務も務めていた大崎中央・平石朋浩監督(37)。「誰かのために野球をやる人は強い」という言葉に麦谷は大きな影響を受けた。「(平石)監督が成し遂げられなかった日本一を取りたい」と恩師と同じ道を選び、富士大に進学した。「家族や友達、今までお世話になった関係者に恩返しをしたい」。ただその一心でがむしゃらに過ごしてきた。

プロ野球という最高峰の舞台はもう目の前だ。今秋リーグ戦は打率3割8分1厘、3本塁打をマークし、最後のアピールは十分だ。「球場に足を運んでくれる少年少女に夢を与えられる選手、応援してくれる方にプレーで恩返しをできる選手になりたい」。誰かのために-。その原動力がこれからも麦谷を強くする。【木村有優】

◆佐藤柳之介(さとう・りゅうのすけ)2002年(平14)11月1日生まれ、宮城県七ケ浜町出身。小学3年時に塩釜ドラゴンズで野球を始めた。中学は七ケ浜リトルシニア(現仙台伊達リトルシニア)、高校は東陵でプレー。同校では1年秋からベンチ入り。富士大では1年春からベンチ入り。今秋リーグ戦は5試合に先発し、2試合で完投。防御率1・83。179センチ、88キロ。左投げ左打ち。最速148キロ。好きな有名人は永野芽郁。

◆麦谷祐介(むぎたに・ゆうすけ)2002年(平14)7月27日生まれ、宮城県仙台市出身。小学校2年時に楽天スクールで野球を始めた。中学は楽天シニアの1期生としてプレー。大崎中央を経て富士大に進学。今秋リーグ戦では優秀選手賞、最多本塁打賞、最多打点賞、最多盗塁賞、ベストナインを獲得。180センチ、83キロ。右投げ左打ち。好きな有名人は出口夏希。

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