日本サッカー協会は18日、女子日本代表なでしこジャパンのパリ五輪後初戦、国際親善試合の韓国戦(26日、東京・国立競技場)に臨むメンバー23人を都内で発表した。8~9月のU-20女子W杯コロンビア大会で準優勝したヤングなでしこから土方麻椰(20=日テレ東京V)松窪真心(20=カレッジ)の両FWら4人が抜てきされた。
新星なでしこのエース候補が初招集された。タイプは異なるが、ともに得点力が売り。165センチのスケール感が魅力の土方は、U-20女子W杯で得点ランキング2位の5ゴール。ブロンズブーツ賞を受賞した。俊敏性と高い技術が持ち味の松窪は準決勝のオランダ戦で2得点の活躍。大会の準MVPとも言えるシルバーボール賞に輝いた。
監督代行を務める佐々木則夫女子委員長(66)の期待も大きい。「今後のなでしこジャパンの重要な選手たちに成長してほしいという狙いもある」と若手選出の意図を説明。同世代のパリ五輪メンバー藤野、浜野や谷川、古賀も含め「日本の宝」と表現した。
チームは過渡期にある。昨年の女子W杯、今夏のパリ五輪とも8強止まり。「次のサイクルにしっかりと意義のある戦い方、そしてなでしこジャパンのイズムを若手にも注入してほしい」と幅広い世代を融合し、前進する。【佐藤成】