阪神第36代藤川球児新監督（44＝球団本部付スペシャルアシスタント）が15日、大阪市内で就任会見を行い、1年目の来季V奪回を誓った。背番号は現役時代と同じ「22」で、3年契約の年俸8000万円（推定）。現役時代にリリーフ適性を見いだしてくれた岡田彰布前監督（66）からのバトンを「運命、必然」と表現し、「当然、勝ちにいきます」と力強く宣言した。来季は球団創設90周年。岡田イズムを受け継ぎ、巨人から主役の座を奪い返す。
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＜藤川新監督アラカルト＞
◆新人監督 監督デビュー年に優勝すれば阪神史上初になる。2リーグ分立後の球団最速は05年岡田監督の2年目。直近のNPB新人監督の優勝は、今季のソフトバンクの小久保裕紀。
◆指導者経験なし 引退後にコーチなど指導者経験なしの監督就任は球団では16年金本知憲以来。指導者経験なしのV監督はいない。他球団では15年ソフトバンク工藤公康らがいる。
◆生え抜き投手出身 現役時代に投手だった監督の優勝は阪神では03年星野仙一が最後。1リーグ時代には生え抜きの若林忠志が44、47年に優勝しており、優勝すれば78年ぶり3度目。
◆異色の経歴 海外FAで13年から3年間メジャーに挑戦し、15年のレンジャーズ退団後は四国IL・高知でプレー。阪神監督でメジャー経験者、独立リーグ経験者はともに初めて。
◆高知出身 球界では有藤道世（ロッテ）須藤豊（大洋）らの例がある。阪神の四国出身監督には、愛媛出身の藤本定義（61～68年）香川出身の中西太（80年途中～81年）がいる。
◆背番号22 今季、現役時代と同じ背番号をつけた監督は12人中4人いた。ヤクルト高津臣吾22、広島新井貴浩25、日本ハム新庄剛志1、ロッテ吉井理人21。阪神では金本6以来で、過去に藤村富美男10、村山実11らがいる。
◆宿命のライバル 今季セ・リーグを制した巨人阿部監督との現役時代の対戦58打席は、藤川の対戦打者別最多。通算53打数9安打、0本塁打、0打点、被打率1割7分と抑え込んだ。
