セレッソ大阪は2日、台風10号の影響で8月31日の開催が中止・延期になっていたJ1リーグ第29節のガンバ大阪戦(ヨドコウ)に臨む。
注目はスタメンに選ばれれば、リーグ戦の大阪ダービーでは意外にも初先発になる4人衆だ。
下部組織出身のプロ3年目、FW北野颯太(20)は過去にルヴァン杯の大阪ダービーで3試合の先発を経験も、リーグ戦では途中出場のみ。伝統の一戦へ、決意は固い。
「ダービーは結果しかいらない。泥臭いプレーで勝てればいい。チームを勝たせられるように、いい準備をしたい」
8月の対戦が中止になった当時、右膝の調子が悪かったため、運も味方にしている。夏のオランダ留学で大きく成長。調子は上向きで3試合連続の先発が確実。今季3点目、大阪ダービー初得点を狙う。
右サイドで鋭いドリブル突破を見せるMF阪田澪哉(20)も、2試合連続先発が濃厚。大阪ダービーは先発はもちろん、公式戦を通じて初めての出場になる。
「前回(5月のアウェー戦で)負けているので、サポーターと一丸となって勝ちたい」と言い、前節柏レイソル戦同様に右ウイングバックで起用されれば、阪田ゾーン(ゴール右前方の得意なエリア)への進入回数も増える。「出ていきやすいですね」。ゴールすればJ1初得点になる。
北海道コンサドーレ札幌から移籍4年目のDF進藤亮佑(28)は、ルヴァン杯を含めて大阪ダービーは初先発になる。これまで出場の計5試合は全て途中からだった。2月の右太ももの手術を乗り越え、前節に今季初先発している。
「(コンディション)100%じゃないヤツが、試合に出ているのかと思われたら悔しいので、プロとして責任を果たしたい。(大阪ダービーでの)自分への期待はある」
独特の進藤節も復活。G大阪FW宇佐美との1対1も楽しみだ。
3試合連続先発が濃厚な下部組織出身のMF喜田陽(24)も、リーグ戦の大阪ダービーは初先発になる。DF田中駿汰(27)とのダブルボランチで、前節は6試合ぶりの無失点に貢献。昨季以上の安定感が出ている。
今回のJ1通算48度目の大阪ダービーは、04年6月16日(長居)以来20年ぶりの平日開催になるが、チケットは完売。C大阪は勝っても9位の順位は変わらないものの、5位G大阪との勝ち点は5差に接近する。初先発の可能性が高い4人衆が勝利の立役者となり、上位浮上へのきっかけにしたい。