＜U－20アジア杯予選：U－19日本1－1U－19キルギス＞◇29日◇1次リーグ◇I組◇キルギス・ビシケク
2028年ロサンゼルス五輪（オリンピック）世代のU－19日本代表が敵地で、同キルギス代表と1－1で引き分けた。2勝1分けでキルギスと同勝ち点ながら、得失点差でI組1位となり、来年2月に行われるU－20アジア杯中国大会への出場権を獲得した。
チームを率いる船越優蔵監督（47）は、「とても幸せです。選手達はやるべきことを100％やった。出場権を獲得することができてうれしいです」と素直に喜んだ。
アウェーで思わぬ苦戦を強いられた。2連勝同士で、勝った方が首位となる一戦だった。前半は、地元応援団の大声援に背中を押され、勢いづいた相手に日本は思うようなサッカーを展開できなかった。
スコアレスで折り返した後半開始直後、一瞬の隙を突かれる。同2分に日本の左サイドを崩され、カットインから先制を許した。
しかし反撃に出たい日本はすぐに追いつく。同5分、右CKから最後はFW神田奏真（18）に当たりゴールラインを超えて同点とした。
終盤、交代カードを切って攻め込み、何度も好機を迎えたが、最後まで得点は奪えず、逆転はできなかった。それでも日本は初戦のトルクメニスタン戦で2－0、第2戦ミャンマー戦で6－0と安定した戦いをしており、勝ち点で並んだキルギスを得失点差で上回った。指揮官は「難しい試合だった。相手は個々にとても能力があった。簡単な試合ではなかった」と振り返った。
今大会は、U－20アジア杯中国大会の予選。10組に分かれて、各組1位と2位の成績上位5チームが本戦の出場権を得る。4年後のロスに向けて本格始動の大会として、世代の主力が招集されていた。
