＜スペインリーグ：Rソシエダード3－0バレンシア＞◇第8節◇28日◇レアレ・アレーナ
Rソシエダードの日本代表MF久保建英（23）がホームのバレンシア戦で今季2点目を決め、今季初の試合MVPに選出された。得点以外でもパスやドリブルで攻撃の起点となり、チームの3－0完勝に貢献。暫定12位に導いた。日本人最多を更新するスペイン1部通算167試合目にも到達した。イングランド・プレミアリーグでは、ブライトンのMF三笘薫（27）がチェルシー戦にフル出場も得点はなく2－4で敗れた。
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調子の上がらないチームを救ったのは、やはりこの男だった。前半8分、左サイド深くまで進入したMFセルヒオ・ゴメスのクロスに、中で待っていた久保が左足で合わせてゴールネットを揺らした。リーグ4試合連続無得点だったチームに待望の先制点。「今後もゴールを決め続けたい。それは僕たちが負けないことを意味するからね」。地元紙に語った通りの殊勲弾で3－0快勝を呼び込んだ。
第2節以来6試合ぶりのゴールで、新記録にも華を添えた。エイバルなどでプレーした元日本代表MF乾貴士（現J2清水）を上回り、日本人最多を更新するスペイン1部リーグ通算167試合目の出場も達成。今季初のマッチMVPで彩った。「2アシストのゴメスがふさわしかった」と謙遜しつつ「最終的にファン投票なので感謝している」と納得の思いを明かした。
Rソシエダードらしさがよみがえる試合だった。得点場面は、自陣から相手のプレスを得意の連係で回避し、敵陣まで進んだ。前半は得点こそ1ゴールにとどまったが、試合は支配。後半は途中出場のFWオスカルソンが、カウンターから2発で試合を決定づけた。苦しい今季、ようやくのチーム1試合複数得点を久保が呼び込んだ形となった。
守備陣も危なげなく試合を締める。未勝利だった直近4試合とは全く異なるゲーム展開に導き、久保は「今日勝ったことは本当に重要。間もなく最高のラ・レアル（クラブ愛称）が戻ってくる。ターニングポイントになるかもしれない。チームは素晴らしかったし、僕たちはとてもいいプレーをした」と満足げだった。
