<スペインリーグ:バリャドリード0-0Rソシエダード>◇第6節◇21日◇バリャドリード
【バリャドリード=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(23)は、アウェーのバリャドリード戦に先発し、後半36分までプレーした。試合は0-0で引き分けた。
開幕から6試合1勝1分け4敗の16位、ここ4試合勝利なく2連敗と調子の上がらないRソシエダードは、0-1で敗れた前節マジョルカ戦から4人変更。アルグアシル監督はシステムをダビド・シルバがいた2季前に多用した中盤ダイヤモンド型の4-4-2に変更した。オヤルサバルをベンチに置き、オスカルソンをセンターフォワード、セルヒオ・ゴメスを初めて左サイドバックで起用した。久保は2試合ぶりに先発復帰し、トップ下でプレーした。
今季1部に復帰したバリャドリードもRソシエダード同様、5試合1勝1分け3敗、勝ち点4の17位と大苦戦。開幕戦で勝利しただけで、それ以降の4試合勝利なし。ここ2試合は計10失点で負けている。ペッツォラーノ監督は1-3で敗れた前節セルタ戦から5人を入れ替え、守備的な4-2-3-1で戦った。
試合前まで雨が降っていたため、スリッピーなピッチコンディションで前半がスタート。Rソシエダードが序盤からボールをキープするも、積極的にシュートを打っていったのはカウンターの機会を狙っていたホームのバリャドリードだった。
Rソシエダードは10分に最初の決定機を迎える。久保がペナルティーエリア内右サイドで2人を突破し、ゴール前にパスを送る。これをオスカルソンが合わせるがDFに阻止され、その跳ね返しからアランブルがシュートを打つがGKにキャッチされた。
続く28分、久保が自陣の深い位置から前線に正確なパスを送るも、DF裏に抜け出したベッカーがGKとの1対1に失敗した。アディショナルタイムの47分にはベッカーがアランブルの正確なクロスをヘッドで合わせたが、GKにファインセーブされた。
Rソシエダードは前半、ボール支配率が60%を超えるも、久保が起点となったチャンスを生かすことができなかった。
後半開始後もRソシエダードがボールをキープし、バリャドリードがカウンターを仕掛ける展開となった。
Rソシエダードは4分にセルヒオ・ゴメスのパスからスチッチがゴールを狙うも、うまく合わせられない。対するバリャドリードは13分、前がかりになった相手の裏を突き、ラウール・モロがGKとの1対1のチャンスを迎えたが失敗した。
Rソシエダードはその後、主導権を握ってボール支配率を70%近くまで高め、守備を固めたバリャドリードゴールに迫っていく。20分に久保とスビメンディにチャンスが訪れるも決められず、21分にオヤルサバルがCK後のプレーでゴールネットを揺らすもオフサイド。さらに27分、ベッカーが右サイドから強烈なシュートを打つがクロスバーを直撃した。
Rソシエダードは36分に疲れの色が見える久保などを下げて決勝点を狙いにいくも、最後までゴールは遠くスコアレスドロー。ここ5試合勝利なく、7試合1勝1分け5敗の勝ち点5で暫定16位と大いに苦しんでいる。