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【仙台】森山監督「勝ち点2こぼれ落ちた」甲府に終了間際追いつかれる「ショッキングな」ドロー


仙台対甲府 指示を出す仙台奥山(撮影・木村有優)

<明治安田J2:仙台2-2甲府>◇第32節◇21日◇ユアテックスタジアム仙台

J2ベガルタ仙台がヴァンフォーレ甲府に試合終了間際、2-2に追いつかれドローで終えた。

8月にJ1FC町田ゼルビアから期限付きで移籍したDF奥山政幸(31)が5試合連続スタメン。3失点で守備の課題が残った前節藤枝戦。この試合は後半途中まで無失点も、追加タイム8分を含めた最後の30分で2失点。FW中山仁斗(32)の先制ゴール、DF真瀬拓海(26)の追加点を守り切ることはできなかった。

   ◇   ◇   ◇

終了と同時に仙台サポーターが静まりかえった。奥山が正確なロングボールや自ら左サイドを駆け上がるなど攻撃を展開。前半からボールを握る時間が多かった。中山の約4カ月ぶりゴールとなる先制点に続き、真瀬の今季初ゴール。雨が降りしきる中、ユアスタの熱量は最高潮に達した。

だが誰も予想しない幕切れだった。1点を返され、そのままアディショナルタイムに突入し同点ゴールを許した。甲府イレブンの喜びと同時に長いホイッスルが鳴り響いた。森山佳郎監督(56)は「最後守り切れば…。勝ち点2が指からこぼれ落ちた、ただただショッキングな出来事」と肩を落とした。

「いるべき場所(J1)へと帰る」。シーズン前に森山監督が力強く語った。そのための1つのピースが奥山だった。昨季J1昇格を経験した経験豊富なDFが8月に加わった。昨季は敵として対戦し、奥山は感じたことがあった。「(昨季の仙台は)覇気を感じられないというか…。結果が出ていない分、良いエネルギーを出せる選手が少なかった」。だが今季は違う。「昨季のイメージは全く感じられない」と進化を遂げたチームに衝撃を受けた。

町田ではキャプテンも務めた。「試合に出る人と出ない人の温度差をなくすように意識していた」とチームとして一体感を大事にしていた。だが今の仙台はすでに一体となっていた。「移籍してすぐ試合に出させてもらっているので、責任を持ってやりたい。逆に出ない時にメンバーに思いを託せるような良い関係を築きたい」と、2年連続でJ1への先導役に名乗りを上げる。

次節は29日、アウェーで山口と対戦する。指揮官は「入りも良く、2-0までは良いシナリオだった。内容的には手応えのある試合だったのでこれを続けていきたい」。残り6戦。4季ぶりのJ1復帰に向け、勝ち点をこぼすことはもう許されない。【木村有優】

◆奥山政幸(おくやま・まさゆき)1993年(平5)7月28日生まれ、愛知県豊田市出身。名古屋U15-同U18-早大を経て、16年に山口でプロ生活をスタートさせる。17年からは町田でプレー。昨季は34試合に出場し1ゴールでJ1昇格に貢献した。今年8月から仙台に期限付きで移籍。J1通算4試合0得点、J2通算270試合6得点。利き足は右。173センチ、70キロ。血液型はO型。

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