<明治安田J1:磐田0-0福岡>◇第31節◇21日◇ヤマハ
J2自動降格圏の18位に沈むジュビロ磐田は、0-0でアビスパ福岡と引き分けに終わった。スコアレスドローは今季初めて。J1残留へ勝ち点3だけが求められた一戦を勝ちきれなかった。
前半は互角だった。磐田は自陣からロングボールで押し込み、こぼれ球からの2次攻撃を展開した。DF高畑奎汰(24)が強烈な左足ミドルで2度ゴールに迫ると、守備では同41分にGK川島永嗣(41)がビッグセーブでゴールを死守。0-0で折り返した。
勝たなければいけない理由もあった。18日にクラブOBで元イタリア代表FWスキラッチ氏が死去した。この日、スタジアムの一角に献花台を設置。試合前には黙とうをささげ、選手は喪章を巻いてプレーした。手向けの1勝を目指して走り続けた。
後半34分にはFWペイショット(28)が途中出場。190センチの大型ストライカーを入れ、パワープレーに持ち込んだ。だが、効果的なクロスが入らず、無得点。勝てば、自動降格圏を脱出できた一戦で手痛いドローに終わり、史上8クラブ目となるJ1通算400勝目も次戦以降に持ち越しとなった。【神谷亮磨】