<UEFA(欧州)チャンピオンズリーグ:フェイエノールト0-4レーバークーゼン>◇19日◇ロッテルダム◇1次リーグ第1節
日本代表FW上田綺世(26)の所属するフェイエノールト(オランダ)は、ホームでレーバークーゼン(ドイツ)に0-4と完敗した。
上田は4点差の後半16分から途中出場。後半28分に右クロスをゴール前で受け、左足トラップから素早く左足を振り抜きゴールを決めた。待望の欧州CL初ゴールかと思われた。しかし一連のプレーの最初に、上田が最前線で浮き球パスを受けた時のプレーが戻りオフサイドだった。得点は幻となった。
その後も積極的に相手ゴール前へと入り、相手の脅威となり続けたが、得点は奪えなかった。上田がピッチに立っていた時間帯はフェイエノールトが攻勢をかけただけに、今後への期待を抱かせるものだった。
日本代表では9月10日のバーレーン戦で2得点するんど、エースとしての地位を確立している。ただ同じ9番を背負うフェイエノールトではメキシコ代表FWヒメネスが昨季から1トップのレギュラーで、上田はいつも後半途中からの出場となっている。今季は出場時間が短く、ここまで公式戦は無得点となっている。
試合は前半5分に自陣でボールを奪われ、レーバークーゼンのエース、ビルツに左足でゴールを奪われると失点を重ねた。
クロスボールから崩され、前半30分にMFグリマルドに押し込まれて0-2。同36分に再び左サイドを破られ、クロスボールからビルツに豪快なボレーシュートを決められて3失点目。さらに同44分にもFKからDFタプソバに頭で折り返されたボールをGKベレンロイターが後逸し、オウンゴールで4失点目と散々な前半45分となった。
伝統あるフェイエノールトにとって、前半での4失点は欧州カップ戦では史上3度目。1965年9月22日の欧州カップでのレアル・マドリード戦、1983年10月19日もUEFAカップのトットナム戦以来になる。
失意のGKベレンロイターは「レーバークーゼンは前半のチャンスをすべてものにした。我々も得点できるチャンスはあった。大事なのは得点するかどうか。今日は明らかに相手が上だった」とコメントした。