バルセロナは来夏、スペイン代表FWヤマル（17）が18歳の誕生日を迎えたタイミングで、現行の契約を30年まで延長する予定だとスペイン紙マルカ電子版が16日、報じた。
7歳でバルセロナに加入したヤマルは、昨年10月2日に26年6月30日までの契約延長で合意。その際に契約解除金が10億ユーロ（約1600億円）に設定された。
その後もヤマルの成長はとどまることを知らず、スペイン代表の一員として今夏参加した欧州選手権で最多アシストを記録して優勝に貢献。最優秀若手選手賞を受賞した。今季もここまでスペインリーグ全5試合に先発出場。3得点4アシストを記録する大活躍で、全勝で首位に立つチームをけん引している。
ヤマルの年俸は現在150万ユーロ（約2億4000万円）程度。これに加えボーナスを受け取っているが、発揮しているパフォーマンスを考慮すると、まったく見合った金額ではない。そのため、クラブは今季中に現行の契約を見直し、来年7月に18歳の誕生日を迎えたタイミングで30年まで4年延長し、破格の年俸を用意すると同紙は伝えている。
ヤマルに関してはパリ・サンジェルマンが以前から獲得を狙っており、今年3月にラポルタ会長が2億ユーロ（約320億円）のオファーを断ったことを明言していた。しかし、パリ・サンジェルマンは諦めることなく、さらに今季終了後、史上最高額となる2億5000万ユーロ（約400億円）を準備したとの報道があった。しかし、バルセロナはいくらお金を積まれてもヤマルを手放すつもりがないことを伝えたとのことで、ヤマルがクラブの将来を担う選手であることを明確に示している。（高橋智行通信員）
