サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選に臨む日本代表の森保一監督(56)が4日、試合会場の埼玉スタジアムで会見に臨み、翌日の中国戦に向けた胸中を語った。
「明日から2026年北中米W杯に向けての最終予選始まりますが、まずはアジア予選、確実に突破できるように全員でいい準備をして、一戦一戦最大の準備していきたい」と静かな口調の中に勝利への誓いを込めた。
アジアの出場枠は前回カタール大会予選の4・5枠から8・5枠へと拡大。それでも一発のあるアジアの列強国を相手に、その怖さは熟知している。前回最終予選の初戦(2021年9月2日)では、ホーム(パナスタ吹田)でFIFAランキング79位と格下のオマーンにまさかの0-1と敗北している。
チーム力だけで測れないのが勝負の世界。それだけに「サポーターや応援してくださっているみなさん、アジアを勝つために共闘していただければ」と“後押し”を呼びかけた。
今回の中国もFIFAランキング87位と同様に格下。加えて、前回オマーン代表を指揮したイバンコビッチ監督が率いているのも不気味だ。
会見に同席したMF遠藤航主将が「日本のことを分析している監督がいる。カウンター対策、セットプレーは準備している」と相手への警戒心を口にした。そんな中、森保監督は詳細こそ口にしなかったが「まずは中国は非常に力を持っているチームなので、分析からどう攻撃したらいいのか、どう守備したらいいのか。そのチーム戦術を共有している」と、3年前の二の舞いとならぬよう、最大限の注意をして準備を進めることを示した。
ただ、3年前以上にチーム力が高まっていることへの手応え感から「相手をリスペクトするが、我々がコンディション上げてプレーできるように準備していく」。日本代表への強い信頼感をにじませた。