バルセロナは26日、ブラジル人FWビトール・ロケ（19）の期限付き移籍でベティスと合意したと発表した。
契約期間は来年6月30日までの1年間。1年間の契約延長オプションおよび買い取りオプションが付帯し、ベティスが給料を負担することになっている。
スペイン紙ムンド・デポルティボは買い取りオプションの内容について、ベティスは2500万ユーロ（約40億円）＋出来高を支払うことで、保有権の80％を手に入れることができると伝えている。
一方、ベティスが2年間の期限付き移籍終了後に買い取りオプションを行使した場合、バルセロナは2750万ユーロ（約44億円）での買い戻しオプションを保有しているという。
またバルセロナは期限付き移籍させた選手に対して、自軍と対戦する場合、出場禁止の条項を盛り込むことが多い。しかし今回の契約ではビトール・ロケがそれを拒んだため、バルセロナ戦に出場できることになっているとした。
ビトール・ロケは今年1月にバルセロナに加入。当初はシャビ前監督に出場機会を与えられたものの、徐々に存在感が薄れ、公式戦16試合2得点という成績で昨季を終了した。
ハンジ・フリック新監督指揮下の今季は戦力外となっており、ここまで行われたスペインリーグ2試合とも招集メンバーに入っていなかった。
バルセロナはこの日、フランス人DFラングレのアトレチコ・マドリードへの1年間の期限付き移籍も併せて発表。この契約に買い取りオプションは付帯していない。ここ2年間は期限付き移籍でトットナム、アストン・ビラに所属していた。（高橋智行通信員）
