北海道コンサドーレ札幌MF深井一希（29）が25日、札幌・宮の沢で行われた札幌大との練習試合で約10カ月ぶりの実戦復帰を果たした。
昨年11月に右膝の手術を受けて戦列を離れていた。約30分ボランチでプレー。両足に何枚も貼っていたテーピングを外しながら「今日ケガなく第1歩を踏めたので良かった」と、うれしそうに話した。
プロ入り後、左右合わせて5度目の膝の手術だった。今回は初めて軟骨を移植。「僕が聞いた話だとJリーガーでは今のところ前例がない。そういうチャレンジだった」。復帰は難しいかもしれないと聞いても、諦めたくなかった。過去4度、大ケガからの復活を遂げた「不屈の男」でも「痛みが全然違う」と苦しんだが、5度目もピッチに舞い戻った。
次に目指すのは公式戦復帰。チームはJ1最下位からの残留を目指している。終盤戦で戦力になりたい。「体力的にもまだまだなので。9月に試合に行けたらいいけど、まずはポジション争いから」と見据えていた。【保坂果那】
○…6月に恥骨痛を発症して離脱していた主将のMF荒野拓馬（31）も45分プレーし、約2カ月ぶりに実戦復帰した。もともと痛みを抱えており、ケガ人が多いチーム状況を考えて「ギリギリまで粘っていた」が、痛みが強まり、別メニューで調整した。次節9月1日川崎フロンターレ戦での復帰を狙う。「毎試合負けられない戦いが続く。チームの力になる」と意気込んでいた。
