<プレミアリーグ:エバートン0-3ブライトン>◇17日◇第1節◇リバプール
ブライトンMF三笘薫(27)が開幕戦のエバートン戦(アウェー)で今季第1号ゴールを決めた。
前半26分、中盤をドリブルで持ち出し攻撃の起点となると、右サイドへ展開したボールに合わせてゴール前へ進入。FWミンテが右から折り返したボールをファーポストに抜けだし、右足で合わせた。
三笘のゴールで先制したブライトンは1-0とリードして前半を終えた。
昨季は後半戦を腰の負傷で離脱しており、公式戦でのゴールは2月18日のシェフィールド・ユナイテッド戦以来、6カ月ぶりとなった。
チームは後半11分、相手のパスミスを受けたFWウェルベックがドリブルで持ち込み左足でゴールし、2-0とリードを広げた。これで相手も前掛かりになり、三笘がより生きる状況となった。
後半18分、三笘は自身のパスカットからゴール前へダッシュ。そこへスルーパスが出た。先に追いつきシュートしたが、前へ出てきたエバートンGKピックフォードに阻まれた。
さらに後半21分、三笘を狙ったDFラインからのロングパス。エバートンDFヤングがコントロールミスし、こぼれ球となったところを三笘がかっさらい、前へ持ち出す。すぐに後方から手を引っ張られる形で倒された。ヤングは決定機阻止によるレッドカードで退場となった。
2点リードの上に数的優位となったブライトンは、その後も余裕を持った戦いを見せた。両サイドのスペースを使い、相手を走らせ、空いたスペースを突いて素早く攻めた。その急先鋒となったのが三笘。左ウイングとして盾突破からのクロス配給と好機を演出し続けた。
そして後半41分には素早いパスワークから途中出場のFWアディングラが左足で駄目押しのゴール。3-0とし、勝利を決定付けた。さらに同46分には右サイドを素早く攻略し、ゴール前へクロス。MFアヤリが左足で押し込んだが、これはVARでオフサイドが確認されてノーゴールとなった。ホームのエバートンサポーターは次々と席を立ち、アディショナルタイムのスタンドはガラガラだった。
三笘は後半44分までプレーし、あらためて存在感を見せつけた。9月から始まるワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選に向け、大きなアピールとなるプレーだった。