＜DFBポーカル（ドイツ杯）：SVヴェーエン・ヴィースバーデン1－3マインツ＞◇16日◇ヴィースバーデン◇1回戦
ブンデスリーガ開幕を前にカップ戦が開幕し、鹿島アントラーズから加入したマインツMF佐野海舟（23）が公式戦デビューを果たした。3部のSVヴェーエン・ヴィースバーデンと対戦し、佐野は6番を背負ってボランチで先発出場。延長戦までの120分間にフル出場し、チームも3－1と勝利を収めた。
佐野は7月中旬に仲間2人と不同意性交容疑で逮捕された。7月29日に釈放された後、8月1日にチームに合流していた。その後の8日、東京地検は不起訴処分としている。
試合は前半14分にマインツは先制点を奪われてしまうが、後半14分にFWコールのゴールで同点とした。
1－1から勝ち越し点を奪えない中、延長戦に突入。その後半8分、味方が頭で落としたボールを佐野が前線に浮き球のワンタッチパス。相手選手が処理に誤り中へクリアしたボールをFWブルカートが直接右足で流し込み、勝ち越し点を挙げた。
さらに延長後半8分、左サイドを抜けたMFアミリが左足で流し込み、3－1と勝利した。
クラブは同日、佐野の嫌疑についてクラブとしての公式見解も発表した。
東京地検の捜査が終了していること、そしてクラブでも佐野本人と綿密に面談した上で、「法律を遵守し、チームへの加入について我々の決断に反するような情報は何も得られなかった」と報告した。また、「雇用主として所属選手の個人的権利、プライバシーを保護する義務と責任がある。誹謗中傷や根拠のない申し立てには断固として反対する。必要であれば、虚偽の公的非難については法的措置を取ります」と声明を出した。
マインツの一部サポーターから上がっている批判的な声に対抗した。
