バルセロナは11日、昨季終了後に契約が満了していた元スペイン代表MFセルジ・ロベルト（32）の退団を正式発表した。
バルセロナとの契約が今年6月30日までだったキャプテンのセルジ・ロベルトは昨季終盤、シャビ前監督の希望によりスポーツディレクターのデコから1年間の契約延長オファーを受けていた。しかし、最終節セビリア戦直前にシャビ監督の解任が決定したことで状況が一転した。
現時点において、サラリーキャップの問題でリーグ戦のメンバー登録が難しいため、契約延長に待ったがかかった。さらにハンジ・フリック新監督の戦力に入っていないことを伝えられたため、バルセロナ残留を希望しながらも、最終的に18年所属したチームを離れる決断を下したとのことだ。現在、移籍先の候補としてセビリアが挙がっている。
セルジ・ロベルトは14歳の06年にバルセロナの下部組織に入団した。それ以降、順調にステップアップし、10年11月の国王杯のセウタ戦でトップチームデビューを達成。13～14年シーズンより正式にトップチームの一員となった。
MFながらDFでもプレーできるポリバレントな能力を武器に、クラブ史上の公式戦出場ランキングで23位につける373試合に出場し、19得点を記録した。その間、欧州チャンピオンズリーグ2回の優勝を含む、計25タイトルを獲得。また、昨季は第一キャプテンを務めた。
クラブはこの後、13日にセルジ・ロベルトの退団セレモニーを実施する予定である。（高橋智行通信員）
