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慶大・清原正吾は「プロ野球選手」にふさわしい 広い視野と思いやり、初対面の人にも…


オープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(2024年4月撮影)

慶大・清原正吾内野手(4年=慶応)が4年春のシーズンを終え、再び練習の日々に入っていく。

東京6大学春季リーグで13試合に出場し、打率2割6分9厘、7打点。念願のリーグ戦初本塁打は、ラストシーズンの秋に持ち越しとなった。6年間の競技ブランクを経て、努力して慶大の4番に座り、この数字。立派といえる。

プロ通算525本塁打の清原和博氏(56)を父にもつ。世間の注目は必然と「清原ジュニアはプロ野球選手になれるのか」に集まる春の2カ月だった。

清原本人は「まず1年間やりきりたい」と、目の前の目標達成、課題解決だけに集中する。慶大の堀井哲也監督(62)は「何でもできそうだよね。でも今はプロ一本で考えさせたい」とシーズン開幕前に言っていた。慶大の試合で連日、ネット裏に大勢のスカウトがいたわけでは決してない。

ただ、そもそも「プロ野球選手ってなんだろう」と考えた時に、清原がずばぬけて素質にあふれていることを感じた春だった。

開幕前にインタビューした。日刊スポーツの河田真司カメラマンが満開のサクラとともに写真を撮った。清原とは初対面。「どんな感じですか?」とファインダーをのぞく。

ここまでは他の大学生や高校生でもけっこうある。

グラウンドへの撮影に移動する。同行した慶大の野球部マネジャーは宿舎に小道具を取りに走り、私は大量の機材を抱えた。出足が遅くなった。

清原と、初対面のカメラマン。2人でどうするかと思ったら、清原が案内するような形で2人で歩いて行った。人工芝のグラウンドをゆっくりと、対話をするような形で歩いて行く。映画の1シーンのようで、思わず写真に撮った。

後ほど河田記者に聞くと「これ、どんな感じで写真に載るんですか?」や「いつも試合でお世話になっています。ありがとうございます」といった何げない会話だったという。

それでも大学生誰もができることじゃない。立大戦でのヒーローインタビューではスタンドへの感謝を口にしながら、カメラではなくスタンドの仲間たちの方を見ていた。

法大戦では渡辺憩捕手(1年=慶応)が劇的なサヨナラ本塁打を放った。誰もが興奮し、本塁近くでヒーローを待つ。もみくちゃになりかける輪の外から、仲間たちを制する人がいた。清原だった。

「喜ぶことは大事だと思うんです。でもやっぱり、整列もあるので。それに法政のキャッチャーの吉安君がしゃがんでいて、危なかったので。接触したらケガしちゃうかなと思って。もう整列した方がしなきゃいけないなって」

日頃から「愛されるチームになりたい」と言い「愛される選手になりたいです」とも言う。声援をもらうと清原はいつも、その人のほうを見て優しくほほ笑みかけている。これは慶大野球部の取り組みでもあるが、グラウンドではファンや通行人にあいさつと「もうひと言」の会話もしている。

プロ野球という興行は、ファンがいなければ成立しない。ファンがいなければ「プロ野球選手」は存在しえない。最大のステークホルダーだ。そのことを分かっているのか、首をかしげたくなるプロ野球選手も中にはいる。

清原正吾は周りをしっかり見て、感じることができて、TPOの判断にも富んでいる若者だ。もしプロ野球選手になれたら「2世」の看板がなくとも、間違いなくファンに愛される存在になる。より光輝けるだろうか。大学4年生の夏が始まる。【金子真仁】

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