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【阪神】ビーズリーが天国の祖父に完投勝利を捧げた理由「あまり家庭が裕福ではなかったので…」


8日の西武戦、完投勝利の阪神ビーズリーはマウンド上で空を見上げ腕をクロスする

<虎を深掘り。>

おじいちゃん、見ていますか? 日刊スポーツの随時企画「虎を深掘り。」の第10回では阪神ジェレミー・ビーズリー投手(28)が8日西武戦(甲子園)で来日初完投を飾った直後、空に右手を伸ばした理由を聞いた。

助っ人右腕がどうしても白星を捧げたかった相手は、苦労をかけた天国の祖父だった。【取材・構成=村松万里子】

   ◇   ◇   ◇

来日初完投を飾った8日の西武戦。119球目、147キロ直球で平凡な左飛を奪い終えると、ビーズリーは帽子を持った右手を空に伸ばした。大好きな人に、渾身(こんしん)の力投勝利を届けたかったのだ。

「おじいちゃんは毎回試合を見に来てくれていたよ。大好きなおじいちゃんにいつまでも感謝しながら、『見てますか?』と言いながらプレーしたんだ」

たっぷりと蓄えたひげを触りながら、懐かしそうに少年時代を思い返した。

祖父はビーズリーがプロ入りする前年に亡くなった。幼少期から苦労をかけた恩人だった。

「あまり家庭が裕福ではなかったので、おじいちゃんはぜいたくもせずに、ずっと働いていたんだ。お父さんも基本的にはずっと働いてくれていたよ」

祖父は農家を営み、タバコの葉やピーナツを栽培し、生活を支えてくれた。忙しい仕事の合間を縫って孫の試合を観戦。野球以外でもレスリングやバスケットボールをプレーしていたビーズリー。どのスポーツでも試合には必ず応援に来てくれたという。

だが、右腕が中学生になる頃に体調を崩し、3度の心臓手術を重ねた。祖父が働けなくなった分、両親が懸命に働いてくれた。両親が時間を割けなくなると、祖父は手術を終えた体でキャッチボールの相手をしてくれるようになった。

「ちょっと野球の練習をしたい時にはキャッチボールの捕手役をしてくれてね。グラブにしろスパイクにしろ、すごくお金がかかる。そこを両親が働いてくれて、おじいちゃんも含めて家族みんなでサポートしてくれて、野球をさせてもらったんだ」

昨年8月に長男ウエスリーくんが誕生。自身も父になった。「もちろん自分の白星を天国で喜んでくれたらと思うけど、やっぱり今は赤ちゃんがいるから、赤ちゃんが生まれてきたことを一番喜んでいるんじゃないかな」。家族とチームメートに支えられ、8日の西武戦では4安打1失点で完投勝利。直訴する形で9回を投げ抜くと、祖父への感謝を表現した。

「おじいちゃんが天国にいると思うので、ありがとうと伝えたよ」

一緒に練習し、欠かさず試合も見に来てくれていた祖父。きっとこの日も天国から孫の活躍を見届けたことだろう。1軍昇格後は無傷の3連勝中。愛する人へ、これからも勝利を届け続ける。

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