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【東京V】城福監督「5000日ぶりですか?」紆余曲折乗り越えJ初代王者が歴史的勝利


湘南対東京V J1昇格後、初勝利を挙げガッツポーズする東京V城福監督(撮影・滝沢徹郎)

<明治安田J1:湘南1-2東京V>◇第6節◇3日◇レモンS

16季ぶりにJ1へ舞い戻っていた東京Vが、アウェーで湘南に2-1で逆転勝ちし、実に5646日(15年5カ月16日)ぶりの歴史的勝利を収めた。前半に先制されたが、後半開始から出場したFW山見大登(24)が1得点1アシストで立役者となった。J1での勝利は2008年(平20)10月18日大宮戦(1-0)以来で、史上最長ブランク勝利となった。63歳の城福浩監督は日本人リーグ最年長勝利で復帰星に導いた。

   ◇   ◇   ◇

雨の平塚。止まっていた時計の針が再び動き出した。東京Vの城福監督は「5000日ぶりですか? クラブの歴史を背負い、苦しい中からはい上がる1歩だと思っていたので良かった」。歴史的勝利はサポーターにささげるものだった。

「(22年6月に)監督に就任した当時、入場者数が5000人を切ることもあった。苦しい時代も変わらずにずっと応援してくれた人たちがいる。今も闘ってくれていると思うと、彼らと一番喜び合いたかった」

Jリーグ初代王者は、紆余(うよ)曲折を乗り越えた。歴史の転換期となったのは、J2降格シーズンの09年9月。日本テレビが経営から撤退した。長年支えてきた読売グループが完全に手を引き、クラブは存続危機に陥った。資金繰りに苦しみ、隆盛を誇ったかつての面影は消えた。育成クラブに転じて再起を図ったが、観客動員数は1試合平均5000人前後で推移。コロナ禍で1人の男にすがった。“敵将”城福への「禁断のオファー」だった。

東京の監督を2度に渡って務め、09年にはナビスコ杯(現YBCルヴァン杯)を制した。同じ首都クラブとして対抗意識を持つ「緑」と「青赤」。1度は断りを入れたが、2度目の誘いを受け入れて就任。「最も遠いクラブ」と表現したチームの陣頭指揮を執った。

資金力はないが、平均年齢24・1歳(開幕時)のチームには未来があり「成長」をキーワードに掲げる。

「私の指導者人生は第4コーナーを回った。サッカー界に何ができるのか考えた時に、Jリーグの価値を高めたい。ヴェルディが再び優勝争いをすることが一番インパクトがある。そこにまい進する」。J1日本人最年長の63歳は、ぎらついた目で覚悟を口にした。

16年ぶりのJ1を多くの人が待っていた。昨年の昇格プレーオフ決勝(対清水)は5万3264人、今季開幕の横浜戦も5万3026人が集まった。24年ホーム3試合の平均入場者は93年並みの2万6713人を数える。ただ本当の勝負はここからだ。相手のプレスから逃げない、ボールをつなぎ果敢に相手ゴールへ向かう。強くて「とんがった」ヴェルディを取り戻す。

「我々が目指すものをやり続ければ結果はついてくる」。Jリーグ公式戦482試合を記録して「JFK」と称される名将に率いられ、緑の男たちはロマンを追い続ける。【佐藤隆志】

◆山見大登◆ やまみ・ひろと。1999年(平11)8月16日、大阪府生まれ。大阪学院大高-関学大-G大阪。大学時代の21年8月13日清水戦でJ1デビュー弾。3季を過ごしたG大阪から今季、期限付きで町田入り。FW。J1通算45試合5得点。利き足右。165センチ、61キロ

◆日本人指揮官のJ1最年長勝利 東京Vの城福浩監督は63歳で、日本人指揮官のJ1最年長勝利となった。これまでの記録は93年の平木隆三監督(名古屋)と22年の松田浩監督(G大阪)で62歳だった。

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