【日本代表】鎌田大地、再び攻撃の核へ 実力で“復活”させたトップ下でV弾「代表のゴールは格別」

日本対米国 前半、先制ゴールを決め、両手を広げ喜ぶ鎌田(撮影・パオロ ヌッチ)
<国際親善試合日本2-0米国>◇23日◇ドイツ・デュッセルドルフ
【デュッセルドルフ(ドイツ)23日=岡崎悠利】日本(FIFAランク24位)が、国際親善試合キリンチャレンジ杯で米国(同14位)に2-0で勝利した。先発したMF鎌田大地(26=アイントラハト・フランクフルト)が前半24分に先制ゴール。実力で“復活”させたトップ下で、W杯へ1発回答の得点になった。また後半43分には途中出場のMF三笘薫(25=ブライトン)にもゴールが生まれた。守備陣は無失点でしのいだ。日本は27日にエクアドル(同44位)と対戦する。
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ふっと力の抜けた笑みで、鎌田は両手を広げた。前半20分すぎ。カウンターを仕掛けたMF伊東からMF守田と経由し、ペナルティーエリア内でフリーでシュートチャンス。右足で落ち着いて右隅へ流し込んだ。1度はオフサイド判定だったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によってゴールが認められた。「チャンスが多かったのでもっと決められるようにならないと」と満足はないが「代表のゴールは格別」と笑みも浮かべた。
欧州組がそろうチームでも、実績は屈指。欧州チャンピオンズリーグ(CL)では13日の第2節マルセイユ戦でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された。活動直前のシュツットガルト戦では全3得点に絡み、自身も今季4点目を決めていた。「試合に出るのにふさわしい結果を残している」。強い自負とともに臨んだ一戦で結果を出した。
日本代表では順風満帆ではなかった。W杯アジア2次予選では攻撃の核だったが、最終予選では思うような結果を残せない。チームも9月のオマーンとの初戦や10月のサウジアラビア戦を落とし、敗退の危機にさらされた。陣形は4-3-3に変わり、ベンチの時間が増え、W杯を決めた3月はついに招集外だった。
逆境で自分を信じることは難しい。ただ鎌田は信じた。「今までで1番苦しかった」と語る17年のドイツ1年目。調子がよくても試合に使ってもらえない。無名の日本人に対する評価だった。毎日のように練習後、約1時間も居残ってボールを使わず走った日々。先が見えない恐怖があった。
18年に加入したベルギー1部シントトロイデンでは、時間をかけてチームで居場所をつかんだ。「数年前から常にいいプレーはできている自信はある」。代表に選ばれなくても不満を持つこともなくなった。欧州CLで優勝を目指せるビッグクラブでプレーすることがサッカー人生の夢。今は所属するEフランクフルトを勝たせるための努力を続け、それが日本代表にも生きた。
この日は再び日本代表の攻撃の核としての存在感があった。体の線は細く見えるが、ぶれることは絶対にない。そんな頼りがいのある男が、森保ジャパンの中心に帰ってきた。【岡崎悠利】

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