広島対阪神 9回裏広島1死二塁、岩崎は秋山に右前サヨナラ適時打を浴びる(撮影・加藤孝規)

<広島6×-5阪神>◇6日◇マツダスタジアム

阪神がまさかの逆転サヨナラ負けを喫した。6日の広島戦(マツダスタジアム)は8回まで3点リード。先発藤浪晋太郎投手(28)の待望の今季初勝利まで目前に迫っていたが、守護神岩崎優投手(31)が誤算だった。4安打に2失策が絡んで4失点。今季8度目のサヨナラ負けとなった。

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まさか、まさかの敗戦となった。守護神岩崎が3点のリードを守れず、今季ワーストの4失点。最後は秋山に右前へサヨナラ打を許した。原爆投下の8月6日「ピースナイター」を劇的に勝利したカープナインの歓喜の輪ができる中、岩崎やナインはぼうぜんとベンチへ引き揚げた。

矢野監督は「どうしても3点差って難しいから。そういうところで立ち上がりでコンって打たれちゃって、まあ相手のペースになっちゃったかな」といきなり下位打線に連打を許し、相手に大きな流れをつくったことを敗因に挙げた。無死一、二塁から上本の一、二塁間のゴロに二塁手小幡は必死に追いつき、一塁へ送球したが悪送球となり適時失策。2点差に迫られ、なおも1死二、三塁の場面では菊池涼の遊撃への正面のゴロを中野が捕れず後逸する間に2人が生還し同点となった。「ちょっと(打球が)跳ねた感じはあったし。この球場は難しいからね。拓夢(中野)なら捕ってやらなあかんっていうのはもちろんあるけど。それを責めるっていうよりは、またスグル(岩崎)の時に取り返すとかさ。チームのために頑張るとかの方が大事だと思う」と、悔しさを押し殺し2年目の正遊撃手に、今後の糧にすることを望んだ。

悪送球した小幡についても「(一塁で)アウトになるためには、ある程度速いボールを投げなあかんし。もちろん竜平(小幡)だって、あれをアウトにできるようになっていかないとあかんし」と、攻めた失敗は責めないという矢野野球の姿勢を貫いた。

首位ヤクルトが敗れ、開幕投手で今季未勝利の藤浪が7回途中2失点と好投し、勝てばさらに勢いがつく試合を落としたことは大きい。この黒星で4年ぶりとなる広島戦のシーズン負け越しも決定した。首位とのゲーム差は9・5差のまま。この日の悔しさ、1球の怖さを胸に残り41試合、失敗を恐れずプレーを続ける。【石橋隆雄】

▼阪神の今季サヨナラ負けは、6月30日DeNA戦(横浜)以来8度目。広島戦では3月29日、6月22日に次いで今季3度目(いずれもマツダスタジアム)。今季対戦カード別でも単独最多で、中日戦、DeNA戦の2度を上回った。

阪神 ケラーが1回無失点で2ホールド目を挙げた。登板がかさんでいる湯浅の代役とみられる起用で、3点リードの8回に登板。最速152キロを主体とした投球で、秋山を中飛、マクブルームには死球で出塁を許すも、続く坂倉を遊飛に料理。最後は西川に粘られるも、10球目の外角高め150キロ直球で空振り三振にねじ伏せ、ガッツポーズを決めた。これで連続無失点試合を11に伸ばした。

阪神 佐藤輝が2試合連続打点で4番の役割を全うした。3点リードの4回2死から島田が三塁打。続く近本が死球から二盗を決めた。二、三塁から藤井の内角フォークを捉え、右翼線への2点適時二塁打を放った。試合中の談話で「うなぎさん(島田の愛称)が3安打してくれたので、そのうなぎさんをかえすことができてよかったです。ありがとうなぎ!!」とコメント。佐藤輝が打点を挙げた試合で連勝が続いていたが、7でストップした。

阪神 島田が3試合連続マルチ安打となる猛打賞で存在感を示した。初回に右前打を放ち、3回は左前打を記録。4回は2死から右翼線への三塁打を放ち、佐藤輝の適時二塁打で生還した。島田は「自分の形でバッティングができるようになってきたと思う。これを継続できるかが僕の課題。明日からも切り替えて、また自分のバッティングをできるように準備していきたい」と力を込めた。

情報提供元 : 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】悪夢サヨナラ負けにも矢野監督「責めるより頑張る方が大事」攻めた失敗責めぬ姿勢貫く