守備陣奮闘のアルゼンチン＝豪州の猛攻止める―Ｗ杯サッカー

　メッシを軸とした攻撃が注目されるアルゼンチンだが、８強入りには守備陣の奮闘が欠かせなかった。オーストラリアに激しく攻め込まれた終盤、気迫あふれる守りで決定機を何度も阻み、１点のリードを守り切った。 　２―１の後半３５分すぎ、ベヒッチにドリブル突破されてゴール前へ進入された。後半途中から出場したＤＦのＬｉ・マルティネスが懸命に足を伸ばし、間一髪でシュートをブロック。同点弾を決められていてもおかしくないような場面だった。 　後半ロスタイムには、相手ＦＷクオルとの１対１で、ＧＫのＥ・マルティネスがシュートを左腕で好セーブ。ボールをがっちりつかんで倒れ込んだ守護神に、仲間は覆いかぶさって感謝した。 　Ｅ・マルティネスは「最後は幸運にも（チームを）助けることができた」と胸を張り、ＭＦデパウルは「偉大なことを成し遂げるには偉大なＧＫが必要だ。僕らにはそのＧＫがいる」と賛辞を贈った。準々決勝で対戦するオランダは、ここまで４試合で８得点。猛攻に耐えた堅守で４強へ導きたい。　（アルラヤン時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕オーストラリアに勝利し、喜ぶアルゼンチンのＬｉ・マルティネス＝３日、アルラヤン