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初戦で強豪アルゼンチンを破ったサウジアラビアは、勝てば決勝トーナメント進出だったメキシコ戦で力負け。故障者や累積警告の影響でベストメンバーからはほど遠く、前半を無失点で耐えるのが精いっぱいだった。 メキシコに圧倒された試合中、ルナール監督は腰にずっと手を当てて厳しい表情を浮かべていた。「プレー強度が高く球際も激しい。常にボールを保持され、息をつく間もなかった」。そう言って相手を褒めるしかなかった。 ２８年ぶりの１６強入りはならず、選手たちは試合後ピッチ上でうなだれた。突破を信じて集結した大勢のサポーターは目がうつろだった。 敗れたポーランドとの第２戦でも迫力のあるサイド攻撃を存分に発揮するなど、力は出し切った。指揮官は記者会見で笑顔も交え、「Ｗ杯の舞台で素晴らしい経験ができた。また立ち上がって、再びこの大会で戦えることを願う」。中東初開催の大会を十分に盛り上げ、悔いなくカタールを後にする。 （ルサイル時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕メキシコ戦を終え１次リーグ敗退が決まり、肩を落とすサウジアラビアイレブン＝１日未明、ルサイル 〔写真説明〕後半、空中で競り合うメキシコのマルティン（中央左）とサウジアラビアのマドゥ（同右）＝１１月３０日、ルサイル
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