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若返り象徴する白星=米国、予選敗退から再建―W杯サッカー


 前回は本大会の舞台にすらたどり着けなかった。そこから立ち直った米国が16強入り。バーホールター監督は「決意と、とてつもない努力の証し」と選手をたたえた。  勝たなければ決勝トーナメントに進めない状況で、序盤からイランのゴール前へ攻め込んだ。両サイドバック(SB)が高い位置に上がり、好機を演出。前半38分、ロングパスを右SBのデストがペナルティーエリア内から頭で折り返し、ゴール前に詰めたプリシックが先制ゴールを奪った。  試合終盤はロングボールを放り込まれたが、最後は5バック気味にしてはね返し、逃げ切った。イングランド戦から連続無失点。今大会3試合でウェールズ戦のPKによる1失点のみと守備の安定感が光った。  4年間の歩みを象徴するような白星だった。ロシア大会では、北中米カリブ海予選で1986年大会以来の敗退。本大会出場が7大会連続で途切れた。その後に就任した指揮官が若返りに着手し、プリシックらを中心とする攻撃的なチームをつくり上げた。  24歳のエースが殊勲のゴールを挙げ、デストは22歳になったばかり。DFカータービッカーズは「厳しい時間帯に勇気づけ合える仲間がいる。試合を通してそれができて、無失点に抑えられた」と一体感を口にした。  2026年には米国、カナダ、メキシコの3カ国で共催するW杯が待つ。米国ではサッカー人気が高まっており、指揮官は「帰国したら人々は褒めたたえてくれるだろう」。若きイレブンの躍動は未来にもつながっていく。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、ボールをキャッチする米国のGKターナー(中央上)=29日、ドーハ
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