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アルゼンチン復活=衝撃の敗戦から奮起―W杯サッカー


 アルゼンチンは前半、格下サウジアラビアに敗れたショックを引きずっているように見えた。選手の動きは重く、5バックで強いプレスをかける相手守備を崩せない。この苦境でスカロニ監督が先手を打った。  後半10分を過ぎてMFフェルナンデスを投入。連係した流れができ始め、その約5分後には前線のLa・マルティネスに代えてアルバレスを送り込んだ。直後、メッシが低い弾道のシュートをゴール右隅へ決めて均衡を破る。元同国代表の名手でアシスタントコーチのアイマール氏は、感極まった表情。チームは追い込まれていた。  終了が近づくと、メッシのアシストからフェルナンデスが加点。ほっとしたのか、監督が目を潤ませた。負ければ敗退が決まった一戦で意地を示し、優勝2度の強豪が踏みとどまった。  試合後はロッカールームで選手、コーチら全員が歌って祝勝会。主将のメッシは「後半は目指していることができ始めた。肩の荷が下りた」。本音をのぞかせた。  1次リーグ最終戦は、勝ち点1差で首位のポーランドに挑む。「ミスは許されない」と気合を入れ直すメッシ。集大成のW杯をまだ終わらせるわけにはいかない。 (ルサイル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、先制ゴールを決め、喜ぶアルゼンチンのメッシ(中央)=26日、ルサイル
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