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メキシコ、悪夢の瞬間=メッシの一撃でプラン崩壊―W杯サッカー


 メキシコにとって悪夢の瞬間だった。後半19分、中盤の3人が左サイドの守備に気を取られ、空いた中央のスペースにパスを通された。受けたのはメッシ。すぐさま体を寄せたエレラの対応は間に合わず、GKオチョアが伸ばした手も届かない、完璧なコースにシュートを流し込まれた。  攻めてくるアルゼンチンを想定し、マルティノ監督は5バックの守備的布陣でスタート。前線には機動力の高いウイングを並べ、相手の攻撃をはね返しながら速攻のチャンスをうかがっていた。  前半を0―0で終えるまでは狙い通り。しかし後半は序盤から運動量が落ち、局面の勝負で後手に回り始めた。疲労の見えた2選手の交代を準備していた矢先に、先制点を奪われた。  こうなると得点力不足に苦しむ今大会のメキシコはもろい。FWを増やし、攻撃的布陣に移行しても一向にチャンスは生まれない。終盤には危険なカウンターを何度も招き、痛恨の追加点を喫してしまった。  1次リーグ突破には、次のサウジアラビア戦での勝利が最低条件。得点もできるだけ重ねる必要がある。2試合で無得点のチームは苦しい状況に追い込まれたが、FWマルティンは「可能性がある限り、希望はある」と前を向いた。 (ルサイル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、アルゼンチンのメッシに先制ゴールを決められ、天を仰ぐメキシコのGKオチョア=26日、ルサイル(ロイター時事) 〔写真説明〕後半、先制ゴールを決め、抱き合って喜ぶアルゼンチンのメッシ(中央左)ら。右はうなだれるメキシコの選手たち=26日、ルサイル 〔写真説明〕後半、メキシコのロサノ(中央)のシュートを防ぐアルゼンチンのロドリゲス(右端)=26日、ルサイル
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