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宿不足、解消できる?=建設中の目玉施設も―W杯サッカー


 【ドーハ時事】サッカーのワールドカップ(W杯)が開催されるカタールにとって宿泊施設の不足は課題とされてきた。過去には日本から大勢のサポーターが来訪した1993年の「ドーハの悲劇」の際、約600人が海上客船に宿泊した例もあった。  大会を迎えるにあたり、組織委員会は150万人の来訪を見込み、客船のほか、新たにホテルを建設するなど対策に取り組んできた。中でも目玉とするのが「ファンビレッジ」。飲酒ができるテント型の施設など国内に8カ所あり、約2万6000人が宿泊可能。特にコンテナ型の部屋は最大の売りで、大会後には撤去され他国へ輸出されるという。  しかし、一部のコンテナ型ファンビレッジは16日の時点でも建設中だった。組織委の宿泊施設担当、オマル・アルジャバー氏は「コンテナだから設置して家具を入れるだけ。問題ない」と強調するが、開幕までに完成するかは不透明といえる。  コンテナ型の部屋はシングルベッド二つに、簡易的な冷房機器、シャワーブースに冷蔵庫が完備され、1部屋当たりの料金は1泊740カタール・リヤル(約2万8000円)。中心部の高級ホテルに比べれば格段に安く泊まれるが、室内は荷解きをするスペースもなく手狭で、割高な感は否めない。  急ピッチで準備を進めてきたファンビレッジは懸念を払拭(ふっしょく)できるか。アルジャバー氏は「他のW杯と比較するのであれば、この価格は最低価格。その差を提供していると信じている」と自信を見せている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕大会組織委員会が公開したファン向けの宿泊施設。一部ではまだ工事が行われていた=16日、ドーハ 〔写真説明〕大会組織委員会が公開したファン向けの宿泊施設=16日、ドーハ 〔写真説明〕大会組織委員会が公開したファン向けの宿泊施設=16日、ドーハ
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