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見えた本番での戦い=日本、攻撃型へ再シフト―W杯サッカー・ドイツでの収穫(上)


 サッカー日本代表は27日、11月20日開幕のワールドカップ(W杯)カタール大会メンバー26人の決定前最後となったドイツ遠征を終えた。チームの現状や選手選考などについて検証する。  ◇真っ向勝負へ  遠征初戦となった9月23日の米国戦。森保一監督は布陣を4―5―1に再び戻した。強豪ドイツ、スペインと当たるW杯1次リーグでも、攻撃的なサッカーで真っ向から挑む―。その決断が伝わった。  「攻撃時に前線で起点を増やしたい」。トップ下に置いた鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)が期待通りに躍動。サイドからの崩しに依存していた攻撃に中央の厚みが生まれ、後方では遠藤航(シュツットガルト)、守田英正(スポルティング)の両ボランチがどっしりと支えた。  W杯アジア最終予選。早々に1勝2敗と追い込まれ、MFにボランチ3人を並べる4―3―3に切り替えた。中盤の守備に重きを置く選択は当たったが、森保ジャパン最大の特長は攻撃的なタレントがそろう2列目。指揮官は米国戦後、「個々の良さを出せる形になった」と手応えを口にした。  米国戦ではW杯を意識した采配も確認した。1―0の後半途中から三笘薫(ブライトン)と堂安律(フライブルク)を同時投入。攻撃の出力を再び上げ、3バックに変えた直後の試合終了間際に三笘が追加点。理想的な逃げ切りプランを実行した。  前回ロシア大会で浮き彫りになったのが、強豪国と比べて残り30分で劣勢に陥るというデータ。「交代枠を使いながら勝っていく」と監督。今大会からの5人交代制を活用し、幅広く強化してきた厚い選手層で「弱点」を補っていくつもりだ。  アジア最終予選以降、先制された試合は1分け4敗と反発力がないのは課題。本番で先行された場合に、リスクを背負ってどう攻勢を強めていくのか。得点の少ないセットプレーと共に、細部を詰める必要がある。 (デュッセルドルフ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕エクアドル戦の後半、攻め上がる鎌田(手前右)=27日、ドイツ・デュッセルドルフ
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