鹿島、何とかドロー＝上位遠のく―Ｊリーグ

　上位の背中が遠のく引き分けとなった。鹿島は劣勢から追い付いたものの、５試合勝ちなし。試合終了のホイッスルと同時に選手は下を向いた。 　鳥栖の激しいプレスを受けてパスをつなげず、前半３４分に先制を許す。後半も劣勢が続いたが、１４分に好機が到来。広瀬がワンタッチで上げた右クロスを、遠いサイドのアルトゥールカイキが頭で押し込んだ。これを機に巻き返したものの、カウンターの場面で鈴木へのパスが合わないなど勝ち越しには至らなかった。 　鳥栖は鹿島から期限付きで加入している今季６得点の垣田が契約上の理由で欠場。その相手に対し、終盤のピンチをＪ１初出場のＧＫ早川が救い、勝ち点１を得るのがやっと。うまくいかないいら立ちからか、後半ロスタイムには岩政監督が主審に執拗（しつよう）に抗議し、警告を受ける場面もあった。 　監督交代に踏み切ってからも結果が付いてこない。残り４試合。今季一時は首位に立ったが、ＡＣＬ出場権の獲得も厳しい状況に追い込まれた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、攻め込む鹿島の鈴木（左）。右は鳥栖の黄錫鎬＝１６日、駅スタ