変化球主体で９勝目＝ロッテの佐々木朗「最低限の仕事」―プロ野球

　不安定だった立ち上がりを最少失点でしのぎ、ロッテの佐々木朗が９勝目。持ち前の直球が走らない中でもチームの勝利に貢献し、「最低限の仕事ができたのでよかった」と胸をなで下ろした。 　一回先頭の木村に、置きにいったような１５４キロをバックスクリーン左へ放り込まれた。続く清宮にも安打を許すなど１死一、二塁のピンチ。ここで気落ちせずしっかり打者を攻め、連続三振を奪って切り抜けた。 　「何とか、ストレートを速く見せながら投げようと思った」。二回以降は変化球中心の組み立てで、ボール球を少なく有利なカウントをつくり、テンポ良くアウトを重ねた。五回２死二塁では清宮をこの日最速の１５９キロで投ゴロに打ち取った。 　九回を投げ切った２日のオリックス戦の後、疲れが抜けなかったこともあり、中１１日のマウンド。五回までで降板したのは予定通りで、井口監督は「また次回へ、しっかりリカバリーしていってもらいたい」と話した。 　次は２桁勝利が懸かる。「まずは自分の仕事をした上で、ついてくるものだと思う」と言い、いつも通りの投球で臨むつもりだ。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕９勝目を挙げ、ポーズを取るロッテの佐々木朗＝１４日、ゾゾマリン