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大谷の去就に影響も=エンゼルスが球団売却検討―米大リーグ


 【セントピーターズバーグ時事】米大リーグで大谷翔平選手が所属するエンゼルスが球団売却を検討していることが23日、明らかになった。チームの地元紙オレンジカウンティ・レジスター(電子版)は「年内に売却が完了する可能性もあるが、取引には1~2年かかることもある」と報道。来季終了後にフリーエージェントとなる大谷の去就への影響が取り沙汰されている。  メキシコ系米国人のオーナー、モレノ氏は2003年にチームを買収。積極的な補強を行い、09年にはア・リーグ西地区3連覇を達成した。近年では主砲のマイク・トラウト外野手と30年までの長期契約を結び、アンソニー・レンドン内野手らを獲得。ただ、これらの補強が結果につながらず、14年を最後にプレーオフには出場していない。  モレノ氏は「メジャーで最も現場に口を出すオーナー」とも言われ、今年のトレード期限の前に大谷の移籍が実現しなかったのも、同氏の意向とうわさされる。CBSスポーツ(電子版)は「売却は大谷のトレードへの道を開く可能性があり、大リーグ全体に大きな影響を与える」と指摘する。  米経済誌フォーブス(電子版)の試算によると、エンゼルスの資産価値は22億ドル(約3000億円)で、メジャー30球団中9番目。ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)は、米プロバスケットボール協会(NBA)のウォリアーズのオーナー、レイコブ氏が過去20年間、エンゼルスやドジャースなどの買収を検討しており、買い手の有力候補になると伝えた。二刀流での大活躍で絶大な人気を誇る大谷の存在が決断する上で大きな要因となるだろう。売却額は、モレノ氏が買収した際の1億8400万ドルから大幅に増えるのは確実だ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ア・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた2021年の活躍を祝うセレモニーでモレノ・オーナー(右手前)と写真に納まるエンゼルスの大谷翔平=5月10日、アナハイム
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