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深まりつつある理解=新たなパラスポーツの大会も―東京パラから1年(1)


 東京パラリンピックから1年。自国開催を機に国内でのパラ競技への理解はどこまで深まり、テーマとして掲げられた共生社会の実現は近づいたのか。選手を取り巻く現状などを探った。  7月初旬、世界パラアスレチックス(WPA)公認で長瀬産業が主催する陸上の「NAGASE CUP」が行われた。選手はパラ部門か、健常者と一緒に競技をする部門の選択が可能。パラ世界記録をマークした選手には賞金が出るなど、これまでにない大会形式だった。  女子400メートル(義足T63)で保田明日美(みえのパラ)は世界記録を更新。パラリンピックで実施されない種目だが、「どの種目に出ても世界記録なら賞金が出るということになると、選手が今後、増えてくると思う。いい取り組みをしていただいた」と喜んだ。賞金の一部を用具の費用に充てるそうで、競技活動を支えることにもつながる試みと言える。  東京大会男子1500メートルで銀、5000メートルで銅のメダル2個を獲得した長瀬産業所属の和田伸也(視覚障害T11)は、変化を実感している。別の仕事をしながらガイドランナーを務めていた長谷部匠さんが、2月から同じ長瀬産業の社員に。和田は「ガイドも専念して戦えたらいいと思っていた。東京で実績を挙げて会社に理解していただいた」と感謝した。陸上以外の競技でも、同じように競技環境が改善された選手は多い。  東京大会と2月の冬季北京大会に出場した村岡桃佳(トヨタ自動車)は「東京パラが終わったら、注目や盛り上がりが落ちてしまうのかなという懸念があったが、今後につなげていこうという方々はいる」。新大会の設立など、前向きな動きが続く現状を歓迎した。  トップアスリートの発掘を目的に体力測定などを行うジャパン・ライジングスタープロジェクトのパラ部門で、東京大会後は応募者が大幅に増えているという。パラ競技の裾野は広がり、さらなる発展への下地はできつつある。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕陸上NAGASE CUPの女子400メートル(義足T63)で世界記録をマークして賞金を獲得した保田明日美(左)=7月3日、東京・駒沢陸上競技場
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