「誇りに思う」と在校生＝悲願の初Ｖに歓喜の渦―高校野球・仙台育英

　全国高校野球選手権大会で東北勢として悲願の初優勝を遂げた仙台育英高校（仙台市）では２２日、在校生や教職員ら７０人以上が決勝をテレビで観戦して応援した。優勝が決まると歓喜の渦に包まれ、肩を組んで喜ぶ生徒や、涙が止まらなくなる生徒も多く見られた。 　テレビから流れるブラスバンドの応援に合わせて手拍子が起こり、七回に満塁本塁打が飛び出した時には、大きな盛り上がりを見せた。 　バスケットボール部の１年生で、手作りのボードを持って応援していた林田ややさん（１６）は試合後に号泣。「同じ高校の生徒として誇りに思う」と感極まった。 　大林茂副校長（６９）は仙台市出身。東北が待ち望んだ深紅の大優勝旗が「白河の関」を越えることがかない、「夢が現実になった。悲願成就で感無量です」。興奮冷めやらない様子だった。 　部員たちは新型コロナウイルスの感染拡大で満足に練習ができない時期も経験してきた。大林副校長は「コロナを乗り越えてきた子どもたちを拍手で迎えたい」と帰りを心待ちにしていた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕仙台育英高で、全国高校野球選手権大会決勝を応援する生徒ら＝２２日午後、仙台市宮城野区 〔写真説明〕全国高校野球選手権大会で優勝が決まり、喜ぶ仙台育英高の生徒ら＝２２日午後、仙台市宮城野区