復帰の主将が先制打＝頼れる坂本、攻守で鼓舞―プロ野球・巨人

　拮抗（きっこう）した展開の好機で結果を出したのは前日に戦列に戻ったばかりの主将だった。巨人の坂本が、腰痛から復帰後の初安打を先制打で飾り、チームの雰囲気をぐっと盛り上げた。 　三回に大城のチーム初安打を足掛かりに１死満塁。坂本は１ボールの後、内角低めの直球に体勢を崩されながらも右前へ。「いい当たりではなかったけど、飛んだところが良かった。先制できてよかった」と汗を拭った。 　今季は開幕直前を含め、既に３度も故障で離脱。３３歳で迎えるシーズンを前に「体の変化とか、感じるものはたくさんある」と用心はしていた。リハビリ中にはいつも「１軍の試合に出ないと駄目だと、ひしひしと感じる」。その責任感を胸に、バットでも守備でもチームを鼓舞する。 　今季はまだ５１試合の出場。チーム試合数の半分に満たないものの、原監督が「やっぱり存在感がある」と認める偉大な遊撃手。Ａクラス確保へし烈な戦いが続く中、頼れる主将が戻ってきた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕３回、先制適時打を放つ巨人の坂本＝１７日、横浜