小技絡めて青柳攻略＝大胆な打線組み替えが吉―プロ野球・ヤクルト

　ヤクルトは本拠地神宮で２試合続けて完封を許している青柳相手に、主力の山田と塩見、オスナをスタメンから外した。そんな打線だったが、代わって出た選手らの堅実な働きで見事に難敵を攻略した。 　二回に村上が四球で出ると、５番に入った宮本が犠打。青柳の悪送球を誘って無死一、二塁の好機を迎えると、さらに中村の犠打野選で満塁に。ここで丸山和の遊ゴロでしぶとく先制点をもぎ取り、さらに長岡の右前打で加点した。三回にも２点を奪い、青柳を４回ＫＯ。長岡は「対策を練ってくれて、その通り実行できてよかった」と振り返った。 　高津監督が左打者を６人並べたことが吉と出た。長距離砲ではない宮本を５番、新人の丸山和を７番に置いたのは「どこからでもバントや、作戦ができる形にしたかった」。小技を重視した組み替えだった。 　レギュラーが調子を落とす中、思い切った一手で貴重な白星をつかんだ。「なかなかスタメンでチャンスがない選手も、精いっぱい頑張った結果」。そう話す高津監督の表情は満足げだった。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕２回、適時打を放つヤクルトの長岡＝１６日、神宮 〔写真説明〕３回、適時打を放つヤクルトの村上＝１６日、神宮