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アラブのイメージ一新へ=中東初、相互理解の一歩―W杯サッカー・祭典待つカタール(1)


 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の開幕まで12日であと100日。中東初開催の祭典は、酷暑を避けるため異例の11月20日に熱戦の火ぶたを切る。大会開催を通じ、国際社会での存在感発揮を目指すカタールの実像に迫る。  ◇国挙げて巨額投資  サウジアラビアなどの大国に囲まれ、国土面積は秋田県とほぼ同じ。カタールはW杯を1971年の独立以来、最大の国家プロジェクトと位置付ける。石油と液化天然ガス(LNG)の輸出などで得た潤沢な資金をつぎ込み、鉄道網整備を含む開催関連費用は30兆円を超えるとの推計もある。  カタールが国策としてスポーツ振興に取り組む契機となった2006年ドーハ・アジア大会で主会場だったハリファ競技場に加え、W杯に向けて7会場を新設。かつては真珠採りが主要産業だったが、首都ドーハは高層ビルが連なる巨大都市に変ぼうを遂げた。  新型コロナウイルス下で本格的に観客を動員する初めての世界的スポーツイベントで、海外を含めて120万~150万人の来訪が見込まれる。アラブ文化をアピールする絶好機。大会組織委員会のナセル・ハテル最高経営責任者(CEO)は「性別、人種、宗教、性的指向にかかわらず、全ての人を歓迎する。W杯は中東を代表するものになる」と期待する。  大会を通じ、閉鎖的ともいわれるイスラム圏のイメージを一新できるか。世界の人々が直接交流する場が設けられることには大きな意義がある。個々が持つ印象を覆すような体験があれば、相互理解の一歩になる。  将来的な石油枯渇や脱炭素に備え、観光大国を目指すカタール。近年はアフガニスタン和平交渉の舞台となるなど、国や地域を越えた課題に率先して目を向けている。W杯でも世界をつなぐような役割を果たせるか。さまざまなメッセージが込められた大会は、成功が義務付けられている。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕W杯カタール大会1次リーグ組み合わせ抽選会、国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長(左)と握手を交わすカタールのタミム首長=4月1日、ドーハ(AFP時事)
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