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日立消滅も「応援したい」=永久欠番の菅裕一さん―バスケット男子


 バスケットボール男子のBリーグ1部、渋谷の親会社の日立製作所が、9月をめどに運営会社の全株式をセガサミーホールディングスに譲渡することが決まった。前身の日立サンロッカーズOB、菅裕一さん(44)が87年の歴史に幕を下ろす古巣への思いを語った。  菅さんは現在、日立製作所で社業に専念している。「日立」消滅の知らせには率直に驚いたと言い、「いつかそういう日が来るとは思っていたが、ちょっと早かったかな」。  京産大を経て、日立本社と日立大阪が統合した2000年に入社。「当時はクラブの休部や廃部が多い時代。日立もチームが統合されて、半分ぐらいが引退した中だった。勝てないし、弱い時代。ただ、世代が近い選手が多くて楽しかった」。ガードとして1年目から活躍し、社員選手として10年間プレー。サンロッカーズの礎を築いた。  右足首骨折から復帰した08~09年シーズンに日本リーグ(JBL)準優勝に貢献し、ベスト5に選ばれた。「運動能力に任せず、より頭を使うプレースタイルに変えたのがはまった。チームも強くなってよかった」  長年の功績がたたえられ、引退時に背番号11が永久欠番となった。当時リーグでは初。「最初は恥ずかしくて一度断った。僕ぐらいの実績でいいのかというのもあったので。今思えば、やってくれて良かった。選手のことを第一に考えてくれていると感じた」。クラブの粋な計らいには今でも感謝しているという。  引退後もクラブと深く関わり、15年には創設15周年を記念したOB戦の発起人を務めた。今後も恩返しを続けるつもりで、「会社が変わってもOBとしては何も変わらない。協力できることがあれば言ってください」とスタッフには伝えた。  BリーグではDeNA(川崎)、ミクシィ(千葉J)、バンダイナムコエンターテインメント(島根)など、企業の新規参入が相次ぐ。日立の名も消滅するが、「ファンも変わらず応援してくれると思う。選手たちは心機一転、チーム一丸となって戦ってほしい。OBとして応援したい」。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕現役時代、バスケットボールの日立サンロッカーズでプレーする菅裕一さん(日立製作所提供) 〔写真説明〕インタビューに答える元バスケットボール選手の菅裕一さん(日立製作所提供)
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