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信頼回復へ、地道に=「長期政権」覚悟―川合バレー協会会長インタビュー


 不祥事に揺れた日本バレーボール協会の会長に3月、五輪2大会代表の川合俊一氏(59)が就任した。タレントとしても活躍し、抜群の知名度を誇る新会長がインタビューに応じ、「信頼回復は難しい。誠実に仕事や選手に向き合っていくしかない」と地道な取り組みへの決意を示した。  協会では、ビーチバレー国際大会での出場キャンセル手続きの際に、罰金を回避する目的で偽造した診断書を提出。事実を隠蔽(いんぺい)した前会長らが解職された。  川合会長は、当時の担当者がビーチバレーをめぐる手続きに詳しくなかったとして、「適材適所ではなかった」と指摘。幹部の対応についても「時代に逆行している。今はほぼ隠し事が(世間に)出る時代。『駄目ですよ』と言う人がいなかったのも残念」と話す。  会長就任の打診は3度断ったという。それでも協会理事らの話を聞くうちに「バレー界、ビーチバレー界のことを考え出した」。他に候補者はおらず、決断を下した。  あいさつ回りでは、ほとんどのスポンサーや関係先から「長くやってくれ」と頼まれたという。前々会長までは3代続けて1期限りで、前会長は不祥事で協会を去った。来年6月に任期満了を迎えるが、「長期政権」を築く覚悟をしている。  毎年のようにあった主要国際大会の日本開催は、放映権料高騰などの影響もあって次々となくなった。「(交渉が)テレビ局任せだった。協会主導でやっていなかったつけが回ってきた」。国際親善試合の開催や、来年9、10月に行われる2024年パリ五輪予選の日本誘致に意欲を示す。  15年からトヨタ自動車ビーチバレーボール部のゼネラルマネジャー(GM)を務め、情報共有やコンプライアンス(法令順守)の大切さを学んだ。「もしトヨタに行っていなかったら、会長をやれると思わない」と話し、経験を協会のかじ取りに生かしたい考えだ。  就任から約2カ月半。「会長(の仕事)は思っていたより面白い」と感じ、大小さまざまな問題もプラスに捉えている。今後は約40人の職員と一人ずつ面談する予定で、「各部署で完結するぐらいの責任を持ってやれる組織であってほしい」と期待を込めた。 ◇川合俊一会長の略歴  川合 俊一(かわい・しゅんいち)新潟県で生まれ、8歳で東京都に移住。日体大在学中に日本代表に初選出され、84年ロサンゼルス五輪出場。85年に富士フイルムに入団し、88年ソウル五輪出場。90年に引退し、ビーチバレーに転向した。タレントとしても活躍し、15年からはトヨタ自動車ビーチバレーボール部のゼネラルマネジャー(GM)を務める。195センチ。59歳。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える日本バレーボール協会の川合俊一会長=5月30日、東京都渋谷区 〔写真説明〕ソウル五輪のバレーボール男子・米国戦でスパイクを放つ川合俊一=1988年9月、ソウル
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