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21歳渡辺、初安打が本塁打=2発5打点、「第2捕手」に名乗り―ソフトバンク


 ソフトバンクが長く抱える課題がある。絶対的な正捕手、甲斐に続く「第2の捕手」が台頭してこないことだ。ベテランの高谷は昨季で引退。そんな中、期待の新星がバットで2本塁打5打点の活躍をみせた。
 育成出身で昨年8月に支配下登録された21歳の渡辺。藤本監督は持ち味の打撃を買って今月24日に1軍に初昇格させた。さらにこの日、今季初めて甲斐をスタメンから外し、渡辺を抜てきした。
 同じく育成出身の大関とのバッテリーだったが、一回に先制を許し、「打撃で取り返そう」と切り替えた。二回1死一、二塁で、森下の2球目を捉えて振り抜くと、逆方向に高々と上がった打球は左中間テラス席へ。「最高の結果で応えられた」と喜んだ。
 プロ初安打が本塁打。さらに四回、またも逆方向へ2打席連発。「きのう王会長から『打球に角度をつけろ』と言われた。そのことを意識した」。六回にも適時打を放った。
 捕手の技術面では発展途上だが、二回以降はうまく大関をリード。藤本監督は「ここまでやるとは。数年後、甲斐と肩を並べるくらいになるのでは」。世代交代期のチームに、楽しみな選手が現れた。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕2回、プロ初安打となる3点本塁打を放つソフトバンクの渡辺=28日、ペイペイドーム
〔写真説明〕ヒーローインタビューを終え、笑顔で撮影に応じるソフトバンクの大関(左)と渡辺=28日、ペイペイドーム
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