悔しそうな若隆景＝大相撲夏場所

　大関昇進の足固めを狙う若隆景が初黒星を喫した。喉輪も交える玉鷲にうまく距離を取られると、強引に出たところで引き落とされ、「最後は足が流れた。しっかり切り替えてやっていきたい」。悔しそうな表情で花道を引き揚げた。 　北勝富士を攻めあぐねた初日も、先場所のような厳しい取り口ではなかった。八角理事長（元横綱北勝海）は「上体に力が入ってしまっている。安全に勝ちたいという気持ちが強い」と言い、優勝力士ならではの重圧を見て取っていた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕玉鷲（右）は若隆景を引き落としで破る＝９日、東京・両国国技館